百人一首 現代語訳 No.26~30

百人一首のゆるい現代語訳です。この記事ではNo.26~30の歌を載せています。これより前のNo.21~25の現代語訳はこちらをご覧ください。

 

26.小倉山 峰のもみぢば 心あらば いまひとたびの 行幸待たなむ(貞信公)

【訳】小倉山の峰のもみじさん、きみは美しいね。人間の言葉わかるなら、今度陛下がここを訪れるまで、散らずにそのまま美しくいてね。

 

27.みかの原 わきて流るる いずみ川 いつみきとてか 恋しかるらむ(中納言兼輔)

【訳】みかの原から流れるいづみ川。いづみ川の「いづみ」は「いつ見」とも読めますね。そういえば、大好きなあの人を最後に「いつ見」たろうか。恋しいなぁ。

 

28.山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば(源宗干朝臣)

【訳】冬の山里は、とりわけ寂しいものですね。人もいなければ、草も生えないと思うと…。

 

29.心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花(凡河内躬恒)

【訳】白菊の花を摘みに来ました。辺り一面、初霜が降りていて真っ白です。白菊なのか、霜なのか、区別がつきません。「たぶんこれが白菊かな?」と思ったものを適当に摘んでいいなら、まあ、やってみますよ。

 

30.ありあけの つれなく見えし 別れより あかつきばかり うきものはなし(壬生忠岑)

【訳】気まずい思いであなたと別れた帰り道、夜明けの空に月が浮かんでいました。ツンとすましたその月は、あなたのようにつれなく見えました。

 

以上、百人一首No.26~30のゆる~い現代語訳でした。読んでくださってありがとうございます! このつづき、百人一首の現代語訳No.31~35はこちらをご覧ください。

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