アンジャッシュは好きなお笑いコンビのひとつです。海外でもパクられるほど完成度の高い、あの緻密なコントが好きです。
コントもおもしろいですが、それぞれのキャラもいいですよね。
明太マヨ漫談
たとえば渡部さんのグルメキャラ。なんにでも明太マヨが合うというオチで、その時その時のお題に対して瞬発力のあるトークを披露する“明太マヨ漫談”が忘れられません。
児島だよっ!
あと、児嶋さんの児島だよキャラ。これもイイ味出してますよね。「児島だよっ!」というのは、児嶋さんのおなじみのギャグです。
児島だよっ!の使い方
児島さんが周りの人から「誰でしたっけ?」「大島さん?」「中島さん?」と名前を間違えられて、「児島だよっ!」と突っ込む。それが初期のパターンでした。
児島だよっ!の進化
最近はどんどん進化しているそうです。『時間がある人しか出れないTV』では、今年あらたに誕生したパターンが紹介されていました。
バナナマンの設楽さんが「誰だっけ?児島だよっ」と先に全部言ってしまって、それに対して児島さんが「ぜんぶ言うなよ!」と突っ込むとか。
あと、奥さんの話題になったときに、関根勤さんから「奥さんの苗字は?」と聞かれて、「児島だよっ!」と答えるパターンとか。
志村けんさんとの会話
こんなふうに「児島だよっ!」は周囲に十分浸透しているように見えます。
でも、まだ「児島だよっ!」を知らない芸人さんもいたそうです。
志村けんさんです。
これは児島さんの相方の渡部さんが話されていたエピソードなんですが…
志村さんが児島さんに謝罪
あるとき、児島さんは志村けんさんから「名前なんだっけ?」と聞かれたそうです。
児島さんはてっきりいつものフリかと思って「児島だよっ!」と大きな声で答えました。
すると志村さんは「あぁ、ごめん…」と謝罪したそうです。
ギャグのフリではなく、ふつうの質問だったんですね。渡部さんがこのエピソードを話すと、会場では笑いが起きていました。
感想
志村さんが本気で知らなかったのか、そういう笑いだったのか、わかりません。でも、できごとをありとあらゆる角度で笑いにする芸人さんたちのプロ意識には、いつも頭が下がります。
「児島だよ!」のバリエーションを増やしてくれる周りの芸人さんたちの腕前もそうですし、いつも「児島だよ!」を否定しつつも、おもしろく味付けトークで笑いをそえる渡部さんもすごいです。
ぼくたちは、あまり人さまの職場でじっくり仕事ぶりを観察するということがありません。
でも、ぼくたちはテレビで、お笑い芸人というプロの仕事ぶりをじっくり観察できます。テレビに出ている方たちは一流が多いですから、人さまの一流の仕事ぶりをじっくり味わえるんです。これは、ほかの分野の仕事ではあまり無い、貴重なことですよね。