あーりーです。
中国の古典『菜根譚』のゆる~い現代語訳を書いています。
菜根譚には「前集」と「後集」があります。
今回は「前集」の211から215です。
前集211 官職についている人 官職を辞めた人
官職についている人は、手紙を書くときも十分気を付けないといけません。
それは、他人に心を見破られて、その人に思いがけない利益を与えてしまうのを避けるためです。
官職をやめて故郷に帰った人は、お高くとまらないように気を付けないといけません。
それは、他人に心の内をよく見てもらい、古い仲間と友情を温めるためです。
前集212 大人物にも小人物にも敬意を払う
大人物には敬意を払うべきです。
敬意を払えば、わがままな気持ちがなくなります。
小人物にも敬意を払うべきです。
敬意を払えば、わがままだという評判がなくなります。
前集213 不平不満がなくなり、やる気がわいてくる
物事がうまくいかないときは…
自分よりも恵まれない状況にいる人のことを思うと、不平不満な気持ちもなくなります。
なまけたくなったときは…
自分よりもすばらしい状況にいる人のことを思うと、やる気がわいてきます。
前集214 喜びにうかれない
喜びにうかれて、簡単に「イエス」と言ってはいけません。
酔った勢いで怒ってはいけません。
うまくいっているからといって、何でもかんでも手を出してはいけません。
飽きたからといって、最後に手を抜いてはいけません。
前集215 読書と観察
読書をする人は、手が舞い、足がステップを踏むような喜びを感じるくらい、読書を堪能するのが良いでしょう。
それでこそ、読書にありがちな罠に陥らないで、本当の読書ができます。
観察する人は、心が観察の対象と一体化するくらい、観察に没頭するのが良いでしょう。
それでこそ、表面的ではない本当の観察ができます。