欲望に気づく力 欲望をコントロールする力(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

中国の古典『菜根譚』のゆる~い現代語訳です。

 

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菜根譚には「前集」と「後集」があります。

今回は「前集」の126から130です。

前集126 欲望に気づく力 欲望をコントロールする力

自分に勝ち、欲望をコントロールすることについて考えてみます。

 

「欲望に流されている自分に気がつかない」

「たとえ気づいたとしても、欲望をコントロールするのは難しい」

という人がいます。

 

一方で…

「欲望に流されていることに、すぐに気づく」

「しかも、その欲望をコントロールできる」

という人もいます。

 

思うに、欲望に気づく力は、悪魔を見破る光のようなものです。

欲望をコントロールする力は、悪魔を切り裂く剣のようなものです。

どちらも大切ですよね。

前集127 他人のウソに気づいたとき

人が自分にウソを言っていると気づいても、言葉に出さない。

人が自分を侮っていると気づいても、顔色を変えない。

 

こうした振る舞いには、奥深い意味があります。

奥深い効果があります。

前集128 困難

困難は、すぐれた人物をつくる工場ようなものです。

困難による鍛錬を受ければ、きっと役に立ちます。

鍛錬を受けなければ、損をします。

前集129 自分を治める

自分自身は、ひとつの小さな世界です。

よろこびや怒りの感情によって過ちを犯すことがないように。

好き嫌いの気持ちがルールを逸脱しないように。

そう心がけていれば、政治家が国を治めるように、自分自身を治めることができます。

 

天地は、偉大な父母のようなものです。

人々から怨みの感情が消えるように。

あらゆる悩みごとがなくなるように。

そう心がけていれば、みんなが仲良く暮らせる平和な世界がやってきます。

前集130 戒めの言葉

「人を攻撃する気持ちを持ってはいけない。人の攻撃から身を守る心がまえを忘れてはいけない」

この言葉は、考えの浅い人を戒めるものです。

 

「人にだまされることはあっても、だますことのないように」

この言葉は、頭の回転が速すぎてかえって失敗する人を戒めるものです。

 

両方の言葉を肝に銘じている人は、聡明で、しかもどっしりと構えていられます。

 

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