『一流が嫉妬したスゴい人』という番組で、『ワンピース』の作者の尾田栄一郎さんが、嫉妬するほど面白いという漫画を紹介していました。
それは…
『四月は君の嘘』です。
新川直司さんの作品です。2011年から2015年まで講談社の月刊少年マガジンで連載されていました。
どんなお話?
主人公は、神童と呼ばれた天才ピアニスト・有馬公生。
彼は、母の死をきっかけにピアノの音が聴こえなくなり、音楽から遠ざかります。
でも、同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと出会って、ふたたび音楽の道を歩みだします。
2人の恋と、音楽家としての成長を描いたお話です。
読むのが止まらず自分の原稿が書けなかった
尾田栄一郎さんは、ときどきネットで「面白い漫画」を調べて読むそうです。
多忙をきわめる身なので、たいていは1~2巻で読むのをやめるのですが、『四月は君の嘘』を読んだときは、全巻読むまで止まらなかったといいます。
締め切り前で、ちょっとした気分転換のつもりだったのに読むのが止らなくて、あやうく『ワンピース』の原稿が締め切りに間に合わなくなるところだったそうです。
『一流が嫉妬したスゴい人』という番組で、「グイグイ引き込むんじゃないよ!冗談じゃないよ!」と絶賛のコメントをされていました。
雰囲気のあるカット
尾田栄一郎さんは、この漫画の「雰囲気のある1カット」や、「映画やイラストでときどき日本人が見せる独特の距離感」がイイと語っています。
次のコマに目をやるのがもったいないくらいイイ
とベタ褒めです。
漫画から音楽が聴こえる
『四月は君の嘘』は音楽をテーマにした漫画です。音楽は、漫画がもっとも苦手とするジャンルです。漫画から音は聞こえませんからね。
尾田栄一郎さんは、この漫画について、
“音楽”の表現がまあ見事
と絶賛しています。ページから音が聴こえてくるような漫画なんですね。
本気で選んだ作品
集英社で連載している尾田栄一郎さんが、講談社の作品を選んだということは、それだけ本気の大絶賛なんですね。
感想
それにしても…
忙しい尾田栄一郎さんが、ネットでおもしろい漫画を調べて読んでいるとは。
日本一(というより、ギネスに認定されたので世界一)の漫画家さんが、まだまだ向上心をもって日々勉強しているんですね。
あっ、ご本人にとっては勉強というより、好きだから読んでいるという感覚なのかな。努力ではなく、好きだからやる。そういう感覚だからこそ、日々自然に進化できるんですね。