わざわいを転じて福となすには(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

生きるヒントがいっぱい詰まった中国の古典『菜根譚』(さいこんたん)。

そのゆる~い現代語訳を書いています。

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今回は「前集」の086から090までの訳です。

前集086 暇なとき

暇なときに時間を無駄にしなければ、忙しくなっても大丈夫でしょう。

平穏なときにボーっとしていなければ、いざというときも対処できるでしょう。

人目に付かないところで悪事をごまかしたりしなければ、人目に付くところでも心配はないでしょう。

前集087 わざわいを転じて福となすには

頭に湧き起こる考えが、「欲」に向かって進んでいると気づいたら、引き返して「理」の道を進みましょう。

 

ひとたび「欲」が湧き起こればそれに気づき、ひとたびそれに気づいたら、引き返す。

これこそが、わざわいを転じて福となし、死をくつがえして生とする瀬戸際です。

この瀬戸際のタイミングを見過ごすことの無いようにしたいですね。

前集088 自分の心と向き合う3つの方法

静かな中で、考えが澄みきっているならば、心の本質を見ることができます。

暇なときに、気持ちがリラックスしているならば、心の動きを感じることができます。

あっさりした気持ちで、のびのびとしているならば、心の味わいを知ることができます。

 

心を観察し、真実の道を見つけるには、以上の3つの方法がオススメです。

前集089 忙しいときにも静かな心 苦しいときにも楽しむ心

平穏な環境の中で、心静かに過ごしても、静かな心を身に付けたとは言えません。

忙しいときに、心静かに過ごしてこそ本物です。

 

楽な環境の中で、心楽しく過ごしても、楽しむ心を身に付けたとは言えません。

苦しいときに、心楽しく過ごしてこそ本物です。

前集090 見返りを期待しない

自分本位の考えを捨てたなら、自分に対する執着を持ってはいけません。

そんなことをしたら、せっかく自分本位の考えを捨てたのに、その志に対して恥ずかしいです。

 

人に親切にしたときは、お礼や見返りを求めてはいけません。

そんなことをしたら、せっかくの親切な気持ちも台無しになってしまいます。

 

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