心に光があれば暗い部屋も明るい(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

生きるヒントがたくさん詰まった中国の古典『菜根譚』(さいこんたん)のゆる~い現代語訳を書いています。

現代語訳のトップページはこちら

 

菜根譚には「前集」と「後集」があります。

今回は「前集」の066から070までの訳です。

前集066 心に光があれば暗い部屋も明るい

心に光があれば、たとえ暗い部屋の中にいても、まるで晴天の下にいるようなものです。

心に闇があれば、たとえ白日の下にいても、まるで呪われたようなものです。

前集067 本当の楽しみ 本当のつらさ

名声を得たり、出世したりすることが楽しいと感じる人は多いです。

でも…

名もなく、地位もないことこそ最上の楽しみだと知る人は少ないです。

 

飢えや寒さがつらいものだと知っている人は多いです。

でも…

飢えもせず、寒くもない生活をする中でそれが当たり前となり、人間らしい心を失ってしまうことこそ、本当のつらさだと知っている人は少ないです。

前集068 善と悪

悪いことをしたとき…

人に知られるのを恐れる気持ちがあれば、「悪」の中にも「善」の心があります。

 

良いことをしたとき…

人に知られたいという気持ちがあれば、「善」の中にも「悪」の心があります。

前集069 運命に翻弄されない生き方

天が定める運命は、人間には先が読めません。

うまくいかないかと思えば飛躍し、うまくいっているかと思えば停滞する。

天が定める運命によって、英雄は弄ばれ、豪傑も敗北します。

 

でも、君子は運命に翻弄されることがありません。

君子は逆境を追い風としてとらえます。

安らかなときもピンチに備えます。

 

だから、天といえども君子を弄ぶことはできないんです。

前集070 事業や福祉に向いていない人

心がすさんで乾いた人は、火のように激しく、あらゆるものを焼いてしまいます。

薄情な人は、氷のように冷たく、あらゆるものから活力を奪います。

ものごとにこだわって頑固な人は、腐った水のように滞り、すでに生命力がありません。

このような人たちは、事業や福祉に向いていません。

 

『菜根譚』の現代語訳トップページ

タイトルとURLをコピーしました