ぼくは行列に並ぶのがとても苦手です。最後に行列に並んだのはいつだったか…。思い出そうとしても思い出せないくらい、行列を避けて生きています。
ラーメン屋さんでもイベント会場でも、
「並ぶくらいなら、並ばなくていいところを探そう」
と思ってしまいます。
野村雅一さんという方の『身ぶりとしぐさの人類学―身体がしめす社会の記憶 (中公新書)』という本に、行列のことが書かれているそうです。
林先生が『初耳学』という番組でおっしゃっていました。
その本によると…
人が行列を嫌う理由
ほとんどの人にとって、だれかに背を向けられるのは、なんとなくイヤな気持ちがするものですよね。
自分のうしろに立たれるのも、おなじくイヤなものです。
このイヤなこと2つを兼ね備えているのが行列なんだそうです。
「見たくない背中を見せられて、見られたくない背中を見られる」
それが行列。
なるほど~。行列に並びたくないと思うのは、人として当たり前のことなんですね。
これで食事やイベントなどで、一緒に行った人から「並ぼう!」と言われたときに断るネタができました。
いや、待てよ。
いちいち上のような理由を並べ立てて断るのは、考え物ですね。そんなのただのイヤな奴じゃないですか。
危ない危ない…
やっぱり今までどおり、「並ぶのいやだから、別のとこにしよ」と軽やかに言うことにします。
上の理由は、ぼくの心の中にとどめておきますね。おしまい。