あーりーです。
『菜根譚』(さいこんたん)のゆる~い現代語訳を書いています。
今回は「前集」の016から020です。
前集016 受け取るときは控えめに
称賛や愛情、利益を得るとき…
人の前に出て、でしゃばってまで受け取るのは止めたいですね。
徳のある行いをするとき…
人の後ろにいて、おくれを取ることのないようにしたいですね。
受け取るときは、受け取るべき範囲を超えないように。
行うときは、行うべきことプラス・アルファで行えるように。
前集017 人に一歩ゆずれば自分が一歩進める
人に一歩ゆずるのは良いことです。
ゆずった一歩は、めぐりめぐって自分自身の飛躍の一歩になります。
人と付き合うときは完璧を求めず、広い心を持つと幸せでいられます。
人のためにすることが、結局は自分のためになるのです。
前集018 自慢したら台無し
どんな偉大な業績も「自慢」したら消えていきます。
天をおおうほどの罪過も「後悔」すれば消えていきます。
前集019 自慢しないことが自分を高める
すばらしい名誉は独占せず、人と分かち合いたいものですね。
そうすれば他人からの妬みを避け、自分を守ることができます。
失敗や悪評はぜんぶ他人のせいにするのではなく、責任を多少は引き受けたいものですね。
そうすれば自慢しなくても、自然と自分を高めることになります。
前集020 やり過ぎないように
何ごとも少し余裕を残して、やり過ぎないようにしましょう。
そうすれば神にも嫌われないし、鬼にも襲われることがありません。
すべてに完全を求めてしまうと「内部」に異変が生じます。
または「外部」に憂いを生むでしょう。