偉大な業績を残さなくてもOK(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

中国の古典『菜根譚』(さいこんたん)のゆる~い現代語訳です。

 

菜根譚には「前集」と「後集」があります。

ここでは「前集」の011から015までの訳を載せています。

前集011 ささやかな食事

質素な食事に満足できる人は、清らかな心を持っていることが多いです。

それに対し、ぜいたくな食事や派手な服を好む人は、彼らを取り巻く奴隷のような人間たちにペコペコされていい気になっているような輩です。

思うに…

志は、ささやかな食事によって育まれます。

節度は、ぜいたくな食事によって損なわれます。

前集012 とらわれない広い心

生きているうちは、とらわれることなく広い心でいましょう。

そうすれば、周りの人が不平に嘆くこともないでしょう。

死んでからは、長く伝えられる「恵み」を残したいものです。

そうすれば、周りの人を満ち足りた気持ちにできるでしょう。

前集013 世間を安らかに楽しくわたる方法

せまい道では、一歩立ちどまって人にゆずる。

おいしい食べ物は自分のぶんを少し減らして、人にも分けてあげる。

これこそが、世間を安らかに楽しくわたる一つの方法です。

前集014 偉大な業績を残さなくてもOK

ごく普通の人間に生まれ、これといって偉大な業績を残せなくても良いじゃありませんか。

名誉欲や利益にこだわる気持ちを捨てることができたら、それだけでもう一流の人物です。

勉強をして、学問を深めることができなくても良いじゃありませんか。

世俗的な欲望を少しでも減らすことができたら、それだけでもう聖人です。

前集015 純粋な気持ち

友人と付き合うには、尽くす気持ちを少しは持っていたいものです。

人として生きるには、純粋な気持ちを少しは持っていたいものです。

 

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