順風満帆のときは控えめな態度を(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

『菜根譚』(さいこんたん)のゆ~るい現代語訳です。

 

菜根譚には「前集」と「後集」があります。

ここでは「前集」の006から010までの訳を載せています。

前集006 天地はなごやかに、人の心はウキウキと

嵐の日は、鳥たちも哀しそうです。

晴れた日は、草木も楽しそうです。

と、まあいろいろありますが、理想をいえば……

天地はなごやかに、人の心はウキウキと。

そうありたいものです。

前集007 平凡な人物こそ

濃すぎる味付けは、本当の味とは言えません。

本当の味は、あっさりした味付けでこそ活きてきます。

 

それと同じで…

ずば抜けた強烈な人物だからといって、真理をきわめた人とは言えません。

真理をきわめた人は、なんということはない平凡な人物なんです。

前集008 忙しい時、暇な時

天地はまったく動かず暇なように見えて、じつは忙しく動いています。

我々も暇なときこそ、忙しさに対応できる心がまえを忘れずにいたいものです。

 

太陽や月は忙しく動き回って余裕がないように見えて、永遠の正確さをキープする余裕を持っています。

我々も忙しいときこそ、心に余裕を持っていたいものです。

前集009 静かな夜に自分と向き合う

静かな夜、ひとり自分と向き合うと、雑念が消えて清らかな気持ちになります。

そんなとき、心に「自由」が芽生えます。

一度清らかな気持ちになったあと、また雑念がわいてきます。

そんなとき、心に「反省」が芽生えます。

前集010 順風満帆のときは控えめな態度を

ちやほやされているときは、密かにトラブルのもとが育ちやすいものです。

だから、何もかもうまくいっているときこそ、控えめな態度をとるようにしましょう。

 

失敗したときは、かえってその後に成功するものです。

だから、うまくいかないときこそ、簡単にあきらめないようにしましょう。

 

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