変わり者くらいがちょうどいい(菜根譚)

菜根譚の名言

あーりーです。

中国の古典『菜根譚』(さいこんたん)のゆる~い現代語訳を書いています。

 

本来の意味を損なわないように、なるべく読みやすく書いてみました。

 

菜根譚には「前集」と「後集」があります。

ここでは「前集」の001から005までの訳を載せています。

前集001 真理を大切にする人

ものごとの真理を大切にする人は、一時的にはさみしい思いをするかも知れません。

それに対して、権勢をよりどころにする人は、一時的には良い思いをするでしょう。でも、そのあと永遠のむなしさが待っています。

 

真理を大切にする人は、世俗にとらわれません。

本当に大事なものは何か、ちゃんと知っています。

 

真理を大切にすることで一時的にさみしい思いをしても良いじゃありませんか。

権勢をよりどころにして、その結果、永遠にむなしい思いをするよりは、はるかにましです。

前集002 変わり者くらいがちょうどいい

社会経験が浅ければ、汚れもまた浅いでしょう。

社会経験が深ければ、それだけずる賢くもなります。

ずる賢い人間になるよりは、飾らずありのままでいたいものです。

へんに遠慮をしてマジメすぎるよりは、ちょっと変わり者だと思われるくらいのほうが良いです。

前集003 心と才能

「心」は隠さずオープンに。

「才能」は隠してつつましく。

前集004 権勢と悪だくみ

「権勢」や「見栄」の世界に近づかない人は立派です。

近づいても、これに染まらない人はもっと立派です。

「悪だくみ」を知らない人は立派です。

知っていても、これを使わない人はもっと立派です。

前集005 人生をみがく砥石

耳に痛い忠告や、思い通りにならない出来事は、人生をみがく砥石です。

もし聞くことすべてが耳に心地よく、出来事すべてが自分の思い通りだったら…

人生を猛毒の中に投げ捨てるようなものです。

 

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