あーりーです。
今回はアムロ・レイに気づかされた大切なことについて書いておきたいと思います。
情報を活用しつつ、無視する大切さです。
何をするときも、情報は大事ですよね。
知らないよりも知っていたほうがいいことは、たくさんあります。
その反面…
情報にとらわれてしまって適切な対応ができないこともあります。
情報を活用しつつ無視する
小説版『機動戦士ガンダム』でアムロ・レイはこう言っています。
コクピットの計器のあらゆる情報を最大限に活用することだ。
しかし、それにこだわってはいけない。無視しろ!
(小説版『機動戦士ガンダム』第2巻 210ページより)
情報を最大限に活用しつつ、無視する。
名言です。
ちなみにこのセリフ、どんなシーンで出たのかというと…
ニュータイプのアムロが、ほかの若いパイロットたち(アムロも十分に若いのですが)にモビルスーツ戦の講義をする、というシーンです。
アニメにはない、小説オリジナルのシーンですね。小説版にはオリジナルのシーンがたくさんあって、そこもまた魅力です。
パイロットの目的は敵を撃つこと
アムロが言いたいのは、こういうことです。
↓
コクピットの計器をしっかり見ることは大切。
でも、敵は計器から飛び出してくるわけじゃない。
パイロットの目的は、計器の情報を読むことではなく、敵を撃つこと。
宮本武蔵もおなじことを言っている
アムロのセリフを読んで思い出したのが、宮本武蔵です。
宮本武蔵は、江戸時代初期の剣豪です。
二刀流で有名ですよね。
宮本武蔵は、著書『五輪書』の水の巻(13)「構えあって構えなし」で似たようなことを言っています。
武蔵が言っていることを要約すると…
刀の構えにばかりこだわってはいけない。大切なのは、構えることではなく敵を切ることだ。
です。
本来の目的を忘れない
アムロ・レイと宮本武蔵。
ふたりの言葉に共通するのは、本来の目的を忘れないことの大切さです。
モビルスーツのパイロットにとって、計器の情報を読み取ることは大切だけど、パイロットの本来の目的はそれではなく、敵を撃つこと。
剣士にとって刀を構えることは大切だけど、剣士の本来の目的は構えることではなく、敵を斬ること。
情報にとらわれない
ぼくらも日々の仕事やいろいろな場面で、情報が必要になることがあります。
情報は大切です。でも、それにばかり目を奪われるとうまくいきません。
本来の目的は何か。
それを忘れない姿勢(目の前のことにとらわれず、ものごとを俯瞰で見る視点とでもいいますか)があってこそ、適切な判断ができる。そのことを、アムロ(そして宮本武蔵)にあらためて気づかせてもらいました。