あーりーです。
最近、短編集を読むのが好きです。
短編小説っていいですよね。
すぐに結末がわかるし。(←せっかち)
なるほど、そうきたか!と唸るようなあざやかなオチが用意されている短編小説が好きです。
先日は、短編集『5分で驚く!どんでん返しの物語』の感想を書きました。
それにつづいて今回は、短編集『5分後に意外な結末』の感想です。
タイトルは似ていますが、シリーズではなく、まったく別物の短編集です。
なるほど、そうきたか!と唸るようなあざやかなオチが用意されています。
ぜんぶで30本の作品(短編小説というのか、ショートショートというのか明確な分類はわかりませんが)が載っています。
外国の小ばなしをもとにした物語
今回の『5分後に意外な結末』は、もともと外国の小ばなしだったものを小説に仕立てた作品が多いです。
そのため、どことなく話の結末にアメリカンジョーク的な匂いを感じます。
軽いノリで読めます。
5分の物語
少し気になるのが…
もともとが外国の小ばなしですから、きっと短いんでしょうね。本来は読むのに(話すのに)5分もかからないんじゃないかと思います。
その短い話を、5分程度かけて読む小説に仕上げている。ときどき、その苦労が感じられます。
きっともっと短く書けたんだろうな、という部分もわざと長くしているような。そんな雰囲気がたまにあります。
さくさく読めてオチに感心する
載っている話は、さくさく読めるタイプの内容です。深刻に考え込んだり、じ~んと感動したりする作品は少ないです。
以前に感想を書いた『5分で驚く!どんでん返しの物語』のほうは、深く心に刺さる内容が多かったですから、それと比べるとかなりライトな印象です。
選び抜かれた小ばなし
ライトな印象だからダメっていうわけでは、もちろんありません。
なにせ、選び抜かれた外国の小ばなしですから、オチはちゃんとしてます。
読み終えたときに「クスッ」と笑ったり、「あはは…汗」とあきれたり、「やれやれ」と肩をすくめたりしながら、話のオチに感心する。そんなタイプの話が多いです。
考えさせられる話も
そんな中にも、たまに風刺のきいた話や、すごく考えさせられる話があったりして、ピリリとしたアクセントになっています。
結末がちゃんとしている
結末がちゃんとしている、とは変な言い方かも知れませんが…
言いたいのは、こういうことです↓
短編小説やショートショートって、たまに不思議系の終わり方をするものがありますよね。
なんて言ったらいいのかな。なんかこう、謎がすべて明かされないまま終わったり、これといったオチがないままスーッと終わったり。
それはそれで、いいのだと思いますが、個人的な好みの話をすると、ぼくが短編小説やショートショートに求めるのは、納得のいく(それでいて意外な)オチや、「なるほどー! そういうことだったのか!」というすっきり感です。
この本は、それを裏切りません。
だから、安心して楽しめました。
しっかりした短いストーリーがお手軽に楽しめます。