「三国志」の壮大さとおもしろさ

読書の感想:歴史

あーりーです。

横山光輝さんのマンガ『三国志』を再読することにハマっています。

ふとんに入ってぬくぬくと『三国志』を読むのはイイですね。

あたたかいふとんの中にいながら、悠久の歴史に飛んでいけます。

最近読み終えたのはコチラ↓

三国志 第18巻 蜀皇帝劉備 (希望コミックス カジュアルワイド)
三国志 第18巻 蜀皇帝劉備 (希望コミックス カジュアルワイド)

『三国志』は長く語り継がれてきた物語です。

 

もともとは…

陳寿という人が歴史書『三国志』を書きました。

それをもとに、羅貫中という人が物語『三国志演義』を創りました。

それをもとに、吉川英治さんが小説『三国志』を書きました。

それをもとに、横山光輝さんがマンガ『三国志』を描きました。

 

ぼくが今回再読したのは、横山光輝さんの描いたマンガ『三国志』です。

三国志の始まりは西暦184年

ご存じのように『三国志』は壮大な物語です。

『三国志』は西暦でいうと、いつからスタートする物語なのか。

諸説あるかも知れませんが…

仮に、西暦184年の「黄巾の乱」だとします。

(もっと前から書かれている小説もありますが、ここは仮にということで)

三国志の終わりは西暦280年

では、『三国志』の物語は、西暦でいうといつ終わるのか。

仮に、三国が統一されて一つの中国に戻った西暦280年だとします。

約100年におよぶ物語

そう考えると…

西暦280年ー西暦184年=96年

『三国志』は約100におよぶ壮大な物語なんですよね。

三国志を3つの時期にわける

この壮大な物語の中にも、いくつかの節目があります。

ぼくが一番妥当だと感じるのは、諸葛亮(孔明)を節目とする考え方です。

諸葛亮を基準にして3期に分けられます。

1.諸葛亮いない期

西暦184年の「黄巾の乱」で物語がはじまってから、西暦207年の「三顧の礼」で諸葛亮が登場するまでの期間です。

2.諸葛亮いる期

西暦207年の「三顧の礼」で諸葛亮がさっそうと物語に登場してから、西暦234年の「五丈原の戦い」で諸葛亮が亡くなるまでの期間です。

3.諸葛亮いなくなった期

西暦234年の「五丈原の戦い」で諸葛亮が亡くなってから、魏・蜀・呉の三国がすったもんだの末に「晋」という第4の国に統一されるまでの期間です。

2つの時期にわける

もっと単純に、2つの時期にわけることもできます。

物語のはじめから活躍している主要人物が健在の時期と、彼らが亡くなって新世代が活躍しはじめる時期です。

1.前半(184年~223年)

劉備、関羽、張飛、曹操など、『三国志』の物語のはじめから活躍している人物が健在だった時期です。

彼らが亡くなった年は、つぎのとおりです。

 

219年 関羽死去

220年 曹操死去

221年 張飛死去

223年 劉備死去

 

わずか4年のあいだに、これほどの主要人物が立てつづけに亡くなっています。

『三国志』の前半を彩った、超重要人物たちです。

まさに一つの時代が終わって、新しい時代がはじまるのを感じます。

2.後半(223年~280年)

劉備、関羽、張飛、曹操が世を去り、『三国志』の世界でも世代交代が行われます。

『三国志』の後半は、新世代の武将たちの戦いになります。

ひとつの時代の終焉

ぼくが今回再読したこの巻では…

三国志 第18巻 蜀皇帝劉備 (希望コミックス カジュアルワイド)

 

ちょうど、関羽、曹操、張飛が死去します。

まさに『三国志』の前半から後半へという過渡期です。

一つの時代が終焉し、後半に向けて『三国志』の新しい時代が動き出す時期なんです。

そんな味わいをもって読むと、『三国志』のおもしろさもまた格別です。

三国志 第18巻 蜀皇帝劉備 (希望コミックス カジュアルワイド)

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