あーりーです。
ブログでたまに本の感想を書いています。
書評というシロモノではなく、あくまでも本の感想です。
みなさんの中にもブログで書評や本の感想を書いている方がいらっしゃると思います。
スポンサーリンク本の感想が書けない
本は無限にあります。
それなら本の感想を書いている限りブログのネタも無限にあることになるんじゃないか…
と思いたいですが、そういうわけでもありません。
なにしろ、目の前に既読の本があっても、それを記事にするのに四苦八苦することも多いです。
プロの書評家はどう書いているのか?
プロの書評家はどんなふうに書評を書いているんだろう?
と、そんな疑問がわいてきました。
それがわかれば、書評ブログや本の感想ブログを書くのに役立つかも知れません。
スポンサーリンク有名な書評家・山村修さん
有名な書評家に山村修さんがいます。
「狐」のペンネームでもおなじみです。
今回は、山村修さんの書評の構成を勉強してみたいと思います。
書評を解剖してみよう
山村修さんの書評に「俳句を読みふかめることのたのしさ」というものがあります。
高浜虚子の『俳句はかく解しかく味わう』について書いた書評です。
この書評の構成を解剖してみます。
ちなみにこの書評は『“狐”が選んだ入門書 (ちくま新書)』に掲載されています。
では…
プロの書評家の書評がどんな構成になっているのか、見ていきましょう~。
プロの書評の構成
「俳句を読みふかめることのたのしさ」の構成は、こんなふうになっています。
1.本との出会い
まず、書評の題材となる作品(俳句はかく解しかく味わう)とどんなふうに出会ったのかが書かれています。
2.著者のこと
つぎに、著者(高浜虚子)がどんな人であるかについて書かれています。
3.読む前の作品のイメージ
読む前は作品に対してどんなイメージを持っていたかが書かれています。言葉は悪いかもしれませんが、いわば作品に対する先入観的な印象ですね。2で著者について触れていますから、それを受けて、この著者のイメージなら、きっとこの作品はこういう作品だろう、っていう想像です。
4.読んだ後の作品のイメージ
実際に作品を読んでみると、読む前に抱いていたイメージが変わった!ということが書かれています。
5.引用で裏付け
4の「読んだ後の作品のイメージ」を裏付けるために、引用が使われます。
引用には、感想や解説が添えられています。実際に読んで感じた新しいイメージが、引用という具体例で裏付けられていきます。
6.まとめ
この本がどんな本か、まとめが書かれています。
以上が、プロの書評家・山村修さんの構成の一例です。
なるほどぉ~。ふむふむ。
これにあてはめれば、ぼくにも(書評は書けないにしても)本の感想が書けそうな気が、ちょっとだけしてきます。