小説「機動戦士ガンダム」を最近あらためて読み終えました。
さまざまな人が語るニュータイプ
小説の中で、ニュータイプについて書かれた部分を振り返ってみようと思います。
前回はシャアやリュウ・ホセイ、デギンが言ったニュータイプについて書きました。
今回はレビル将軍です。
レビル将軍が語るニュータイプ
小説1巻パート4「ニュータイプ」でレビル将軍もニュータイプについて語っています。
「私が、ジオンに捕らわれている時に聞いた言葉に、ニュータイプ、というものがある。」
ジオン発祥の概念
上の言葉から、ニュータイプがジオン発祥の概念であることが、あらためてわかりますね。
連邦軍の上のほうのレビル将軍でさえ、ジオンに捕らわれてはじめて耳にした言葉だというんです。それまで連邦には、ニュータイプという考え方は入って来ていなかったんですね。
連邦にニュータイプという言葉をはじめて持ち込んだのもレビル将軍ということになります。
認識力が強化拡大された者
レビル将軍はつづけます。
「過去の人類の能力知力といったもの、まあ、総括的に『認識力』とでも言うべきものなのだろうが、この力が宇宙世代の中の拡大強化された種を、ニュータイプと言うのだそうだ…」
「過去の人類、地球型とでも言うべきものが、宇宙という環境の中で進化した型とでもいったらいいのだろうな」
つまりニュータイプとは
つまり、宇宙という環境で認識力が拡大強化された者。
それがニュータイプというわけですね。
なるほどぉ。
ニュータイプの概念にブレはない
人を誤解なく理解できる人のことをニュータイプといったり、モビルスーツの操縦がうまい人のことをニュータイプといったり、いったいどっちなんだ!という疑問があります。
答えは、両方です。
認識力が拡大強化されているから、人を誤解なく理解できるし、モビルスーツの操縦もうまい。
モビルスーツの操縦がうまいっていうのは、認識力が拡大強化された結果のほんの一例にすぎない。
と、考えてよさそうです。
だから、たまに言われる「ニュータイプの概念はブレブレなんじゃないか?」という疑問については、「そんなことないよ」と答えられそうです。
小説では、ニュータイプについて語られているシーンがまだたくさんあります。それらを読んで、ニュータイプの概念にブレはないっていうことを確かめていきたいと思います。
つづく⇒ニュータイプは超能力者ではない