ニュータイプ、という言葉があります。
「機動戦士ガンダム」に出てくる言葉です。作品のキーとなる言葉ですね。そのわりに、ニュータイプが何なのかイマイチしっかりした概念がないとも言われています。
まさか、ニュータイプ?
小説「機動戦士ガンダム」の中ではどんなふうに書かれているのか、振り返ってみたいと思います。
1巻のパート2「サイド7脱出」では、シャアの口からニュータイプという言葉が聞かれます。アムロが自分の攻撃をよけたのを見て「まさか、ニュータイプ?」と驚きの声を上げるんです。
それにしても、自分の攻撃をよけたからニュータイプ、という発想。
さすがは、ぼくらのシャア。
よほど自分の腕に自信があるんですね。
腕前よりも、その自信満々ぶりをあらためて尊敬します。
ニュータイプは、当時最先端の概念
ニュータイプの概念は、一年戦争当時、最先端のものだったようです。
小説には、こう書かれています。
「ニュータイプの概念は、連邦軍のどの部分でも考慮されていないはずなのだ。彼自身、この数か月の間に初めてキャッチした概念なのである。」
ふむふむ。
シャアでさえ、ここ数カ月ではじめて知った概念なんですね。
シャア、人の話を聞かない説
あれ? ちょっと待ってください。
ニュータイプって、シャアのお父さんであるジオン・ズム・ダイクンが唱えた概念じゃなかったでしたっけ?
それなのに「ここ数カ月ではじめて知った概念」とは…
シャアはお父さんの話を聞いていなかったんでしょうか。
ニュータイプについて考えていたら、「シャア、人の話聞かない説」が浮上しました。
なんという着地点でしょう(笑)