ぼくは人物事典が好きです。活字もマンガも大好きです。
これまでに『世界史のための人名辞典』や『日本史人物ナンバー2列伝』、『マンガ 世界の偉人伝 未来を作った10人』、『世界の歴史人物伝』そして『まんが戦国1000人』、『学習漫画世界の歴史人物事典』など、いろんな人物事典のことをブログに書いてきました。
今回も異色の人物伝をひとつ。
じゃーん。
戦国武将の履歴書です。
履歴書の形式で、戦国武将たちが紹介されています。
織田信長の履歴書
たとえば、一番有名な戦国武将といわれる織田信長のページを見てみると…
氏名、生年月日、出身地のほかに「あだ名」の欄があって、そこには「第六天魔王、尾張の大うつけ」と書かれています。「学歴・職歴」の欄がいわゆる年表になっています。「趣味」欄には「茶の湯、鷹狩、囲碁、相撲など多数。」とあり、「人生の目標」欄は「天下布武」です。
織田信長の自己分析
おもしろいのは、信長が自分のことを分析した言葉の例として「自分では合理主義なだけだと思っていますが、言動などが奇抜で周囲を驚かせるようです。」とか「森蘭丸や前田利家などを相手に衆道もたしなみます。」とか。
いい感じで戦国好きの心をくすぐります。
ちなみにぼくも以前ブログに織田信長のすごいところをまとめました。もしも気が向いたらご覧ください。⇒織田信長ってどんな人? 信長のここがすごい。
ツボをおさえた表現
歴史上の人物の説明を履歴書という形で表現して、しかもその人物ならではのうまい表現とかツボをおさえた表現も各所にあったりします。
たとえば、上にあげた織田信長の義父・斎藤道三。彼の履歴書には「油売りから出世したといわれてきましたが、それは父のことでした。近年新しい資料が発見されついにバレてしまいました。」とか「幼少期については秘密とさせていただきます。」とか、たまりません。
戦国時代が好きな方なら、読んでいて飽きない一冊ではないでしょうか。