PHP文庫の『超訳「カタカナ語」事典』。
なんとなく聞いたことはあるけど、正確な意味が答えられないカタカナ語。
そんなカタカナ語の意味をすっきりわかりやすく解説した事典です。
ビエンナーレ、コンシャス、トリビュート、コンテンポラリー…。世の中には、いまいち意味がわからないカタカナ語や、初めて聞くカタカナ語があふれています。
そうしたカタカナ語をわかりやすい日本語に訳した事典です。「超訳」なので、辞書的な堅苦しい訳しかたではなく、平易なわかりやすい訳しかたになっているのが嬉しいです。
たとえば…
アルゴリズム。
きっちりした訳しかたをすれば「算法」となるそうです。
でもこの事典では「問題を解決するためのもっとも効率的なやり方」と超訳しています。わかりやすいですね。
おもに数学、コンピュータ、言語学などの分野で出てくる言葉だそうですが、最近ではビジネスシーンでも耳にします。
用例として、こんなのが載っています。
「新人クンに仕事を丸投げしちゃダメだよ。そもそもアルゴリズムを学んでいないから、プログラムを組めないんだ。」
「ウチの業績が低迷しているのは、不採算部門におけるアルゴリズムが欠けているからなのではないですか」
こうやって用例を出してくれると、すごくわかりやすいですよね。
用例を聞いたからと言ってさっそく使おうという気にはならないです。これみよがしで、なんか恥ずかしいので。でも、ほかの人の話の意味がわかるようになるのはありがたいですね。
実際に使う、使わないは別にして、ただ読むだけでも楽しめる本です。