戦国時代の人物伝「まんが戦国1000人」の感想

1,000人の戦国時代にかかわる人物をあつめた人物事典『まんが戦国1000人』です。

まんが戦国1000人

 

前回は「マンガ 世界の偉人伝 未来を作った10人」の感想をアップしました。世界という広い範囲から、10人という少数をピックアップした本でした。

 

今回の『まんが戦国1000人』は、ジャンルを日本の戦国時代にしぼっています。ジャンルをしぼりつつも、取り上げる人物は1,000人という大人数です。

限定された範囲から膨大な人数を紹介してい点は、前回アップした「マンガ 世界の偉人伝 未来を作った10人」とは対照的でおもしろいです。

人物伝にもそれぞれ特徴があるだな~。っていうことが感じられますね。

 

目次はつぎのとおりです。

第1章「大坂の陣」
第2章「応仁の乱」
第3章「群雄割拠の時代」
第4章「信長の時代」
第5章「秀吉の時代」
第6章「家康の時代」
第7章「安土・桃山の100人」

ふしぎな目次

もくじの順番を見て「あれれ?」と思いました。

「大坂の陣」がはじめに来ています。

これは順番的に不自然ですよね。

「大坂の陣」を入れるなら、ふつうは第6章「家康の時代」のあとが自然です。でもこの本では「大坂の陣」が最初にきています。

なぜ?

中身を見てみるとナゾが解明されます。

謎を解くカギは真田幸村

第1章「大坂の陣」で、まず真田幸村が紹介されているんです。

真田幸村!

2016年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公が真田幸村(真田信繁)でした。

この本の発売日はAmazonによると2015年12月11日です。来たるべき翌年の大河ドラマに備えて、真田幸村をトップにもってきたんですね。

真田幸村を最初にもってきて少しでもインパクトを、という工夫がうかがえる目次です。

その他の意図としては、はじめに戦国時代の終結を見せて、つぎの章で戦国時代のスタートにもどり「さぁ、ここからさっき見た終結に向かって進んでいきますよ!」っていう構成ですね。

脳の渇きを癒してくれる1,000人

戦国時代に関係する人物がマンガで紹介されています。

全員がマンガになっているわけじゃなくて、文字だけでコンパクトに紹介されている人物もたくさんいます。

それにしても1,000人という人数は尋常じゃないです。戦国時代にかかわる大抵の人物が網羅されているといって良さそうですね。

ときどき無性にマニアックな人物の生き様を読んでみたくなります。そういうときに脳の渇きをいやしてくれるレパートリーがこの本にはあります。

まんが戦国1000人

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