『教養として知っておきたい「昭和」の名経営者―ビジネスの糧になる知恵、才覚、器量』の感想です。
ぼくは歴史上の人物(とくに戦国武将とか三国志とか)のエピソードを読むのが好きです。歴史上の人物のエピソードや伝記には、人情や機転や才覚がつまっています。
あと、なんといっても「翼」がつまっています。その人物をひとかどの人物に押し上げた「翼」です。ああ、この人はこれではばたいたんだ、って感じるものがあります。そういうのを読むのが好きなんです。
いつもは戦国武将とか三国志の武将とか、そのへんの歴史を読んでいるんですけど、それの現代版はないかな?って探すと、この本がありました。昭和の名経営者たちの生き方です。松下幸之助、ソニーの井深大、トヨタの豊田喜一郎、阪急の小林一三、コクドの堤康次郎、東急の五島慶太、サントリーの佐治敬三、ホンダの本田宗一郎。そうそうたるメンバーです。
戦国武将たちの生き方や逸話にワクワクしたのと同じように、現代の経営者たちの姿にワクワクできるのは楽しい読書体験でした。