小説「機動戦士ガンダム」の見どころをお伝えしています。
第1巻のパート6は「テキサス・ゾーン」という話です。
「テキサス・ゾーン」より「テキサス・コロニー」という言い方のほうに馴染みがある方のほうが多いかも知れませんね。
アニメにも登場する「テキサス・コロニー」。
あれのことです。
ちなみに小説では、ペガサス(ホワイトベース)はここまで一度も地球に降りていません。
アニメでは一度地球に降りたあとに再び宇宙にあがってテキサス・コロニーに行きますよね。そのへんの流れも小説とアニメでは違ってます。
追記:小説では結局最後まで地球には降りませんでした。
アムロがセイラに話しかける
このパートでは、アムロが勇気を出して、食堂でセイラに話しかけます。
2人は以前に一度、サイド7で会話をしています。
でも、あのときアムロはガンダムのコクピットにいて、生身のアムロではなく、どちらかというと「ガンダム」としてセイラと話しました。
生身の人間同士で直接ちゃんと話すのは今回が初めてです。
アムロは緊張しながら「サイド7のゼラビ図書館で、よくお見かけしました」と会話の糸口を探します。
ガチガチに緊張しているところが初々しい。
ジムがガンダムより優れている点
小説だからこそわかる裏事情も、見どころの一つです。
モビルスーツ「ジム」の眼は、一枚のフロントガラスです。
そのため、ジムの照準モニターはガンダムよりも優れているんだそうです。
ガンダムの眼は、人間のように2つあります。
そのため照準が甘くなるのだと、アムロは推測します。
つまり…
ガンダムは「スコープ用のカメラ・ガンを両眼に埋め込んであり、そのセットの仕方がスコープを曇らせるか、照準を甘くしている」と。
パイロットである前にメカおたくのアムロらしい視点ですね。
デザイナーの思い込み
では、なぜガンダムの眼は、照準が甘くなる「2つの眼」になったのか。
その理由も小説に書かれています。
それはモビルスーツのデザイナーが「モビルスーツの頭部は人間の顔に似せなければならないと思い込んだ」からだそうです。
おもしろい裏事情ですね。
ここでいうデザイナーとは、アニメ制作のデザイナーではなく、物語の中のデザイナーのことです。
念のため(笑)
ほかにもスレッガー中尉やマ・クベ大佐が出て来たり、重要な人物が戦死したりと、いろいろ注目のシーンがあります。
ネタバレになるといけないので、そのへんについてはあまり触れずにおきますね。
以上、小説「機動戦士ガンダム」第1巻のパート6「テキサス・ゾーン」の見どころでした。