古典の名作『孫子の兵法』のゆる~い現代語訳を書いています。
今回は火攻編その2です。
現代語訳のもくじは孫子の兵法トップページをご覧ください。
火攻編 その2
どうも。孫子です。
戦いに勝利したにもかかわらず、いつまでも戦闘状態をつづけるのは良くありません。
これを費留(ひりゅう)といいます。浪費とか停滞とか時間のムダという意味です。
さっさと戦後処理をしたいものですね。一度、区切りをつけましょう。名君はいつもそのことを考えています。名将はいつも戦闘を短く終わらせようとしています。
そもそも…
なにも得がないなら軍を動かさないこと。よほどの危機でなければ戦わないこと。これが大切です。
一時の怒りやうらみで戦いを始めてはいけません。
メリットがあれば戦い、メリットがなければ戦わないことです。
怒りやうらみの感情は、いつか喜びに変わるかも知れません。
でも、戦いで失った命がもどることはありません。
名君や名将は一時の感情では動きません。それでこそ、国民は平和に暮らせます。