古典の名作『孫子の兵法』のゆる~い現代語訳を書いています。
今回は九地編その5です。
ここから常山蛇勢や呉越同舟という故事成語が生まれたそうです。
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九地編 その5
どうも。孫子です。
突然ですが、みなさん。率然(そつぜん)をご存じですか?
率然(そつぜん)とは、常山に住むヘビです。
名将の戦い方は、このヘビに似ています。
このヘビは、頭を攻撃されればしっぽで反撃します。
しっぽを攻撃されれば頭で反撃します。
真ん中の胴体を攻撃されれば、頭としっぽで反撃します。
理想的な戦い方です。
兵士たちも、こんなふうに見事に連携して戦うことは可能でしょうか?
ずばり、可能です。
よく呉人と越人は憎しみ合っていると言われますよね。
そんな彼らでも、嵐の海でおなじ船に乗っていれば、左右の手のように助け合うはずです。