古典の名作『孫子の兵法』のゆる~い現代語訳を書いています。
今回は行軍編その3です。
現代語訳のもくじは孫子の兵法トップページをご覧ください。
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行軍編 その3
どうも。孫子です。
いろんなことをよく観察していると、敵軍のようすがわかってきます。
今回はそういったことについてお話しますね。
自然の地形の強み
敵がそばにいるのに、攻めてくるでもなく静まり返っていることがあります。それは、こちらが攻められないような自然の地形があって、敵がその地形を頼りにしているからです。
挑発
敵がまだ遠くにいるのに、やたらと挑戦的に戦いしかけてくることがあります。それは、こちらを挑発して誘い出そうとしているんです。
おとり
敵がわざと攻撃されやすい場所にいるのは、何かたくらみがあるからです。おとりかもしれません。
木々が動く
林の木々が動くのは、敵が近づいている証拠です。
草むらの障害物
草むらの中に障害物があるのは、敵が潜んでいる証拠です。もしかすると、潜んでいるように見せかけている可能性もありますね。
鳥が飛び立つ
鳥が飛び立ったり、動物が怯えるのは、敵が潜んでいる証拠です。
戦車
砂ぼこりが高くとんがって舞うのは、戦車が近づいているからです。
歩兵
砂ぼこりが低く広い範囲で舞うのは、歩兵が近づいているからです。
薪
砂ぼこりがあちこちに細く舞い上がるのは、敵が薪をあつめているからです。
野営の準備
かすかな砂ぼこりが行ったり来たり舞い上がるのは、敵が野営しようとしているからです。
と、こんなふうに、ちょっとした兆候からいろんなことがわかります。