孫子の兵法のゆる~い現代語訳を書いています。
今回は虚実編その5です。
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虚実編 その5
どうも。孫子です。
今回は、名将が戦いで優位に立てる仕組みをご紹介します。
名将は実態を隠す
名将は、敵の実態をよく把握します。それでいて、自分たち実態は、敵に悟られないようにします。
名将は敵の兵力を分散させる
そうすると…
敵は「どこから攻めてくるんだろう?」、「あっちかな?」、「こっちかな?」とわからなくなり、どこから攻めてきてもいいように、兵力を分散させます。
名将は自分の兵力を集中させる
一方…
名将のほうは、兵力を集中させて行動できます。
10倍の兵力で戦える
たとえば…
敵が兵力を10カ所に分散させたとします。
名将のほうは一点に集中させたとします。
すると、もとの兵力がおなじ場合、名将のほうが10倍の兵力で戦えることになります。
これはすごく有利ですよね。
決戦の場所を秘密にする
名将は、自分たちがどこで決戦をしようと考えているか、秘密にしておきます。
すると敵は「決戦の場所はあっちかな?」、「こっちかな?」とわからなくなり、あちこちに兵力を分散させて備える必要が出てきます。
前後左右どこから攻めるか秘密にする
名将は、敵の前後左右どこから攻めるかも、明かしません。
敵は「前から攻められてもいいように、前に兵力を集めよう」と考えるかも知れません。
すると、後ろが手薄になります。
逆に「後ろに兵力を集めよう」とすれば、前が手薄になります。
「左に備えよう!」とすれば右が手薄に。
「右に備えよう!」とすれば左が手薄になります。
すべてに備えれば、すべてが手薄になる
戦いのヘタな人は、相手に備えようとして、あっちにもこっちにも手をだし、結局どこも手薄になります。
すべての場所に備えれば、すべての場所が手薄になるんです。
戦いのうまい人は、相手に備えさせることで相手を翻弄し、自分は優位に立ちます。