戦国時代を代表する12の城について書かれた本です。城マニアじゃなくても、おもしろく読めました。
なが~い日本の歴史のうち、約1000年ほどは、武士の歴史でした。
武士は10世紀に登場して、19世紀の明治維新のあとに消滅しました。
学校で習う歴史でも、武士の登場率は高かったですよね。いってしまえば、学校で習う歴史のほとんどは、武士による争いの歴史でした。
土地の奪い合い
武士が大事にしていたのが土地です。武士は「ここは誰の土地だ」「おれの土地だ」「いや、おれの土地だ」っていうことに、すごく敏感でした。
武士の歴史は、土地の権利を主張しあう歴史であり、もっといえば、土地の奪い合いの歴史でした。
カオスのピークは戦国時代
土地の奪い合いのカオスがピークに達したのが、戦国時代です。かなりゴタゴタしてましたよね。
いろいろなお城
お城は、生きるか死ぬか、攻めるか攻められるかの戦国時代で、とっても大切なものでした。
武士の基地ですね。
お城にもいろんなタイプがあります。
「お城はやっぱり平地につくるのが一般的だよね」という考えもあれば、「いやいや、山の上のつくったほうが防御力がアップする」という見方もあり、さらには「これからは経済の時代だから、水上輸送に便利な、湖や海のちかくがイイ」っていう発想もあって、いろいろなお城ができました。
城にはドラマがつきものです。
戦国時代というドラマいっぱいの時代を、お城を通してみることができる本です。