歴史の教科書の読書日記です。
山川出版の日本史の教科書『新日本史』を趣味で読んでいます。
活字の一つ一つが、読んでいて嬉しいです。
武士のはじまり
いま平安時代のところを読んでいます。
武士の出現について、『新日本史』にはこんなふうに書いてあります。
各地に成長した豪族や有力農民は勢力を拡大し、国司に対抗する時は、武装して弓矢を持ち、馬に乗って戦う武士となった。
「武士」という言葉が、ここで初登場します。
つまり…
武士はもともと、地方の豪族や有力農民だったんですね。ふむふむ。
武士団の結成
さらに、こう書いてあります。
これらの武士たちは、地方の豪族を中心にまとまり、任期終了後もそのまま土着した国司などの中央貴族の子孫を中心として、大きな武士団が成長しはじめた。
貴族は、中央から地方に派遣されます。
任期が終われば、中央に帰ります。
でも…
中央に帰らずに地方に住みついた貴族の子孫たちがいたようですね。
彼らを中心として、だんだんと大きな武士団ができていきました。
学校で習う日本の歴史のほとんどは、武士の争いの歴史です。
その大元である武士団の登場が、ここに書かれています。
ああ、いよいよ歴史に武士が登場した!っていう、なんだか感慨深いものがあります。
運送業者、海賊、弓馬の士
以上が、教科書に書かれていた「武士のはじまり」です。
つぎは、山川出版の日本史用語集を見てみます。
武士のはじまりについて、こんなふうに書いてあります。
しゅう馬の党、海賊、山間部の弓馬の士などから武芸を専業とする武士が次第に生まれた。
しゅう馬の党とは、はじめは「武装した運送業者」だったそうです。でものちに、馬を略奪する盗賊になったそうです。
盗賊とか、海賊とか、山間部の弓馬の士とか、そういったジャンルから「武士」が発生してきた。そう読めますね。なかなかの荒くれっぷりです。
以上、武士のはじまりでした。