第10巻。7人の悪魔超人シリーズがはじまる巻です。
末永く活躍するバッファローマンも、ここで初登場です。
正義超人vs悪魔超人
この巻で描かれている戦いは…
- キン肉マン vs ステカセキング
- キン肉マン vs ブラックホール
そして後半では…
- テリーマン vs ザ・魔雲天
- ウォーズマン vs バファローマン
- ウルフマン vs スプリングマン
- ブロッケンジュニア vs ミスターカーメン
- ロビンマスク vs アトランティス
の5試合が同時進行でおこなわれます。
もとはギャグ漫画
キン肉マンはもともとギャグ漫画としてスタートしました。
はじめはおふざけの要素が多くて、巨大化できたり、空を飛べたりしました。
そして格闘漫画へ
でも、キン肉マンがコテコテのギャグ漫画から格闘漫画になるにつれ、そういう設定はなかったことにされていきました。
実際、キン肉マンが巨大化できたり、空を飛べたりしたら、格闘マンガとしてのストーリーは、めちゃめちゃになってしまいます。
個性ゆたかな超人たち
個性ゆたかな超人たちがどんどん登場しました。
超人たちは、それぞれの特徴を活かしながら戦います。それが面白いんですよね。
キン肉マンは少しずつ、ギャグ漫画から個性豊かな超人たちの格闘漫画へと、変わっていきました。
どこで変わった?
ギャグ漫画から格闘漫画への曲がり角は、第8~9巻の「超人オリンピック ザ・ビッグファイト」です。
それ以前のキン肉マンと、それ以降のキン肉マンでは、空気感が違います。
第10巻の悪魔超人シリーズ
第8~9巻の「超人オリンピック ザ・ビッグファイト」では、まだ若干ギャク的な要素が残っていました。
キューブマンvsチエノワマンとか。便器にパンツをつまらせて勝つとか。
これが10巻になると、おふざけの雰囲気はだんだん少なくなってきます。(あることはあります。)
ストーリー性のある格闘漫画の路線に突入したキン肉マンは、10巻からはじまる「7人の悪魔超人」編でそのスタイルを確立します。
努力、友情、勝利
勝つか、負けるか、はらはらドキドキのストーリー展開。
努力、友情、勝利。
すべてが、10巻からの「7人の悪魔超人」シリーズで出そろいます。
ヒットの法則
努力、友情、勝利は、少年ジャンプのヒットの法則ですね。
友情
とくに「友情」という言葉は、10巻以降のキン肉マンのキーワードになります。
格闘まんが路線の確率
10巻で確立されたシリアスな格闘まんがのスタイル。
このスタイルを継承するかたちで、以降、黄金のマスク編、超人タッグトーナメント編、王位争奪編とつづきます。
スタイルが確立された記念すべき巻。それが第10巻です。キン肉マン黄金時代の幕開けです。⇒キン肉マン 10 (ジャンプコミックス)
このつづき。第11巻の感想はこちらです。