アレクサンドロス大王のことを、ゆるゆると書いています。
「大王」というと、ひげモジャモジャのおじさんを想像するかも知れません。
でもアレクサンドロス大王がこの遠征に出発したのは20代です。
おじさんじゃなくて、青年を想像してお読みください。
(前回のエピソード、家庭教師を助けた話はこちらです。)
占い師
あるとき。
アレクサンドロス大王は、テュロスという都市を攻めました。
これがなかなか攻略できず、アレクサンドロス大王はてこずりました。
そんなとき、占い師が予言をしました。
無謀な予言
その予言の内容とは…
「テュロスは今月中に攻略できる!」
というものでした。
笑いものにされる占い師
占いを聞いて、みんなは笑いました。
なぜなら…
その日が、その月の最終日だったからです。
占い師も内心、「やってしまった…」と思ったに違いありません。
アレクサンドロス大王は、そんな占い師を見て、かわいそうになりました。
占い師をかばう
アレクサンドロス大王は占い師の顔を立てるため、言いました。
「よし、やろう!」
テュロス攻略
アレクサンドロス大王は猛攻撃を開始しました。
そして…
なんと本当にその月のうちにテュロスのまちを攻略しました。
占い師の無謀な予言を現実のものにしたんです。
アレクサンドロス大王は、敵のことは容赦なく攻め立てるけど、味方(または降伏したもの)に対しては情が厚いっていう面があります。
このときも、占い師が困っているのを見て、助けたくなったんですね。
つづく。