アレクサンドロス大王(16) テュロス攻略戦

アレクサンドロス大王のことを、ゆるゆると書いています。

「大王」というと、ひげモジャモジャのおじさんを想像するかも知れません。

でもアレクサンドロス大王がこの遠征に出発したのは20代です。

おじさんじゃなくて、青年を想像してお読みください。

(前回のエピソード、家庭教師を助けた話はこちらです。)

 

占い師

あるとき。

アレクサンドロス大王は、テュロスという都市を攻めました。

これがなかなか攻略できず、アレクサンドロス大王はてこずりました。

そんなとき、占い師が予言をしました。

 

無謀な予言

その予言の内容とは…

「テュロスは今月中に攻略できる!」

というものでした。

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笑いものにされる占い師

占いを聞いて、みんなは笑いました。

 

なぜなら…

その日が、その月の最終日だったからです。

 

占い師も内心、「やってしまった…」と思ったに違いありません。

 

アレクサンドロス大王は、そんな占い師を見て、かわいそうになりました。

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占い師をかばう

アレクサンドロス大王は占い師の顔を立てるため、言いました。

「よし、やろう!」

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テュロス攻略

アレクサンドロス大王は猛攻撃を開始しました。

そして…

なんと本当にその月のうちにテュロスのまちを攻略しました。

 

占い師の無謀な予言を現実のものにしたんです。

 

アレクサンドロス大王は、敵のことは容赦なく攻め立てるけど、味方(または降伏したもの)に対しては情が厚いっていう面があります。

このときも、占い師が困っているのを見て、助けたくなったんですね。

つづく。

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