何年か前のある日。
髪を切ったあとふらりと本屋に立ち寄りました。
そこで見つけた本。
読書のエッセイです。
松浦弥太郎さんのブックエッセイ『ぼくのいい本こういう本』です。
ブックエッセイというジャンルがあるんですね。
さわやかな夏の午前のような本
見ての通り、白い本です。
真夏の入道雲みたいな白。
なつかしいTシャツのような白。
風に揺れるレースのカーテンみたいな白です。
夏の休日の午前に、ソファに寝転んで読みたい本です。
窓からは昼前の少し涼しい空気が入ってくる。
あちこちの夏の音が、青空に反射して聞こえてくる。
そんな夏の午前にぴったりな本。
はじめて書評で泣いた
ページを開くと、活字がウキウキ踊っています。
著者の松浦弥太郎さんは本当に本が好きなんだなぁ、というのが伝わってきます。
いい本に出会いました。
今までいろいろな本で涙を流してきましたが、“書評”で泣いたのはこれが初めてでした。
大好きな一冊です。