アレクサンドロス大王のことを、らくがき付きでゆるゆると書いています。
前回は、自分を暗殺しようとした医者への神対応について書きました。
さて。
遠征に出発したアレクサンドロス大王。
その最大の敵は、ペルシャのダレイオス王でした。
アレクサンドロス大王とダレイオス王は互いに軍を進めるも…
夜の闇の中で相手を見失いました。
やがて…
海や山で地形がせまくなっているところで、両軍は出会います。
アレクサンドロス大王の兵の数は、敵に比べて少ないものでした。
でも狭い地形なら、少数の兵でもじゅうぶん戦えます。
逆に、ダレイオス王のほうは…
狭い地形のためにせっかくの大軍を活かすことができません。
それがアレクサンドロス大王の狙いでした。
両者は激突しました。
アレクサンドロス大王は勝利し、ダレイオス王は敗走しました。
勝利したアレクサンドロス大王は、捕虜の中にある女性の姿を見つけました。
それは敗走したダレイオス王の妻でした。
アレクサンドロス大王は、勝利した自分の幸運よりも、彼女の不幸に心動かされたといいます。
アレクサンドロス大王は、彼女にこう伝えてなぐさめました。
「怖がることはありません。ダレイオス王から受けていたのと同じ待遇をすべて用意します」
捕虜の中には、ダレイオス王の妻のほか、ダレイオス王の母や、そのほかの女性たちもいました。
アレクサンドロス大王は、男子禁制の場所を用意し、彼女たちの生活にやさしく配慮しました。
ダレイオス王の妻は絶世の美女でした。
でも、アレクサンドロス大王は彼女に一切触れませんでした。
「敵に勝つよりも、自分に勝つほうが王にふさわしい」
というのがアレクサンドロス大王の考えでした。
アレクサンドロス大王の遠征はまだまだ続きます。
つづく。