戦国時代の軍師たちのプロフィールや活躍をまとめた本です。総勢32人。
「軍師」というと、みなさんどんなイメージを持つでしょうか。
軍師
三国志の諸葛亮を思い浮かべる方も多いと思います。
白いふわふわで口元を隠してる、あの人です。
ああいうタイプの軍師もいれば、そうじゃないタイプもいます。
この本には、いろいろなタイプの軍師が取り上げられています。
全部で32人
どんな人物が載ってるかというと。
たとえば…
太田道灌、小早川隆景、直江兼続、太原雪斎、山本勘助、豊臣秀長、竹中半兵衛…
それから…
黒田官兵衛、島左近、安国寺恵瓊、朝倉宗滴、立花道雪、山中鹿助、内藤如庵、本多正信。
などなど。
全部で32人です。
32人って、けっこうな人数ですよね。
組織のナンバー2たち
この本に載っている人物は、「軍師」という言葉でくくるよりも、組織のナンバー2、ナンバー3という言い方でくくったほうがわかりやすいかも知れません。
組織のナンバー1は、織田信長や徳川家康、上杉謙信や武田信玄たちです。
そのナンバー1を支えた人たちが、この本で紹介されています。
濃い味にあきたら薄い味
ナンバー1の活躍ばかり目にしていると、たまにはナンバー2やナンバー3にも注目してみたいなって思うこと、ありますよね。濃い味ばかり食べていると、薄味が恋しくなるというか。
そういうときにピッタリの本です。
個性ゆたか
軍師たちの個性もゆたかです。
良いも悪いも表裏一体なところがおもしろいですね。
長所が短所に
黒田官兵衛は、秀吉の軍師でした。恐ろしく頭の切れる男です。
頭が切れすぎたせいで秀吉に警戒されるようになって、出世の道が閉ざされました。
短所が長所に
山中鹿介は、正直で一途すぎる性格だったそうです。
そのせいで周囲の戦国大名から利用されるだけ利用されて捨てられることが多かったといいます。
彼は非情に徹することができないタイプでした。
でも、そこが山中鹿介の魅力でした。家来たちに「何が何でも付いて来い!」と無理強いすることもなく、細やかな気遣いができる武将だったそうです。それが彼の人望につながったんですね。
未知の個性
いま挙げた黒田官兵衛や中山鹿助は超有名人ですが、32人もいたら、1人くらいは誰かしらあまり知らない武将もいるかも知れません。
未知の個性に出会えるのは、歴史本のだいご味ですね。