ぼくは20歳前後のころ、外国文学を読むのが好きでした。
とくに好きだったのが、新潮文庫です。
ぼくの中で、外国文学といえば新潮文庫なんです。
これは、そのときに読んだ一冊です。
ヘッセの詩集です。
カバーデザインは変わってますが、あの当時も水色のカバーでした。
ぼくの中ではもうヘッセといえば水色です。
たくさんの詩人たち
あの頃に読んでいた詩集は…
リルケ詩集、バイロン詩集、ランボー詩集、ゲーテ詩集、ハイネ詩集あたりです。
それぞれに魅力がありました。
それぞれの詩集の印象を、ぼくの独断と偏見でのべると…
バイロン詩集は情熱的だけど甘くうっとりな感じ。
ランボー詩集は天才の強烈な稲妻。
ゲーテ詩集は知性と情緒。
リルケ詩集とハイネ詩集は…
すいません、あまり印象に残っていません。ぼくのコンディションが悪かったのか、パッと頭に入ってこなかったイメージがあります(汗)
いま読み返したいのはヘッセ
そんな中…
いま読み返したい詩集としてまっさきに浮かぶのがこれ。ヘッセ詩集です。
ヘッセ詩集は、繊細な歌声を聴くような感動があります。
文字を通して詩の音色が聞こえてきます。
ヘッセの詩の一つ一つの言葉は忘れてしまっていても、あの詩の感覚は、心がちゃんと覚えているんです。
その感覚は、ぼくが何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、ふと甦ります。かすかな香りで、なつかしい感覚を思い出すように。
というわけで…
いま読み返したい外国の詩、第1位はヘッセでした。(←急にランキング形式)
おしまい。