一文字一文字、物語の世界に沈んでいけるのは、しあわせなことです。
これは、外国の文学作品をほぼ3ページで紹介した本です。
どんなに長編の作品も3ページで紹介されています。
『戦争と平和』も『カラマーゾフの兄弟』も。
飽きっぽいぼくには、ありがたいことです。
一口サイズの文学
この本はぼくにとって、いろんな木の実がなった魔法の木みたいなものです。
あっちの実をかじったり、こっちの実をかじったり。
いろんな味を一口サイズで味わえます。
木の上に寝転んで
ぼくはのどかな暖かい日に、ふとい木の枝に寝転んでまどろみながら、好きなだけ木の実を食べるんです。
イギリス文学、アメリカ文学、フランス文学。
いろんな味の木の実です。
飽きたらすぐに別の味に手を伸ばします。
ぜいたくなまどろみを堪能しながら、ぼくはいつの間にか眠っています。
この本には、そんなしあわせがあります。