仕事柄、コーチングの勉強をしていたことがあります。
この本は、日常の会話の中にコーチングの要素をさりげなく入れるための本です。
おもに上司から部下へのコーチングという視点で書かれています。
スポンサーリンクどんな内容?
ざっと、こんなことが書かれています。
ほんの一部です。
- チャンクアップとチャンクダウン
- うまくいっているイメージのつくり方
- こちらの要望に応えてもらいたいときどうするか
- 認めると誉めるの違い
- ディソシエートできる言葉のかけ方
- 積極的になってほしいときのアソシエート
などなど。
コーチングを勉強したことがある方なら、耳にした項目も多いんじゃないでしょうか。
読むとのやるのとは大違い
こういう本って、どんなに良いことが書いてあっても(実際、この本はとても良いことが書いてあります。)自分次第なんですよね。
読むのと、やるのとでは大違いといいますか…。
読んだことを、ちゃんとできるかどうか、っていう。
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コーチング全体として機能させられるか
あと、
読んだ項目の「単発」ではうまくいったとしても、それを「全体的」なコーチングとして機能させられるかっていうのも問題です。
たとえば…
上に内容の例として挙げた、「ディソシエートできる言葉のかけ方」。
ディソシエートとは、自分が直面している問題を客観的に見るとか、1~2歩はなれて見るという意味です。
言葉のかけ方としては、こんなふうになります。
ディソシエートできる言葉のかけ方↓
「今抱えている問題を、100年くらいたってからながめたら、どんなふうに見えますか?」
「君がした失敗が、同僚のAくんがしてしまったことだとしたら、どんなふうに思いますか?」
※本書より引用。
こういう質問を、会話の中ですることは可能です。
でも、そこだけうまくいっても、コーチング全体としてうまくいかないと、尻切れトンボになります。
ディソシエートの質問はうまくいったけど、会話全体をみたときにコーチングとしてうまくいかない。
そういうケースです。
そこまで考えなくていいのかな
でも、そこまで考えなくていいのかな。
だって…
この本は、「会話から始めるコーチング」というタイトルです。
だから、コーチング全体うんぬんまで考えなくてもイイのかも知れませんね。
会話の中に単発でちょこっとコーチング的な要素を盛り込められればそれでOK、というハードルの低さが良いのかも。
肩の力を抜いてできます。
「普段から」が大事
あとは…
会話の中で急に100年後のことを話し始めても不自然じゃないキャラづくりを、普段からしておけばいいだけです。これはなんとかなりそうです。
そう。「普段から」が大事。
コーチングは、普段からのお互いの信頼関係があってこそですもんね。