まだこの世にライトノベルという言葉がなかった頃に書かれた、ライトノベルの傑作です。
自称ハードボイルドな調査員ボギーと、彼と敵対する組織の総帥ビランデル。
2人とも大まじめなんだけど、どこか抜けていて憎めない。
でもちょっとカッコいい。そんな小説です。
心の着火ポイント
人の心には、読書の着火ポイントのようなものがありますよね。
こういうタイプのキャラクターが出てきたらワクワクするとか、こういう文章に心躍るとか、こんなセリフにテンションが上がるとか。
心の着火ポイントに火を放ってくれる作品に出会うと「この本、好き!」となります。
一目ぼれ
『スターライト・だんでぃ』は、当時中学1年生だったぼくの着火ポイントに手際よく火を放ってくれました。
それも連続放火です。
一目ぼれ(一読ぼれ)でした。
世界は広い、人生は楽しい
小説ってこんなに自由でいいんだ、という衝撃。
世界は広い、人生はたのしい、というウキウキ感。
活字でこんなに笑えるものか、というくらい笑った解放感。
どれも12歳のぼくにとって、新しい体験でした。
ゆうきまさみさんの挿絵
イラストも好きでした。ゆうきまさみさんの絵です。
『究極超人あ~る』や『パトレイバー』を書いた漫画家さんです。
この小説でゆうきまさみさんの絵に出会っていたせいか、そのあと『究極超人あ~る』や『パトレイバー』にもすんなりいけました。
15歳以上お断り
この本は、もうどこにも売ってないかもしれないけど、もしかして図書館とかにはあるのかな~。
もしもどこかで見かけたら、ぜひ頭を中学生のころに巻き戻して、中学生の心で読んでみて下さい。
大人の心で読むと、ちょっとついていけないかも知れません(笑)
15歳以上、お断りです。