アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)のことを、ゆるゆると書いています。
前回のつづきです。
アレクサンドロス大王は率先して川を渡りました。油断すると体をもっていかれそうになります。
乱戦
向こう岸には敵兵が待ちかまえています。
なんとか向こう岸にたどりついても、足元は滑りやすく、味方は混乱しています。
敵のヤリが命中
アレクサンドロス大王は目立つかっこうをしていたので、たちまち敵に狙われました。
このとき、敵のヤリが飛んできて、アレクサンドロスの胸甲のつぎ目に命中しました。
さいわい、アレクサンドロスに怪我はありませんでした。
狂気の行動力
乱戦です。夢中です。
なにがなんでもという気持ちだけが頼りです。
かならず勝てるとか、万全の準備ができているとか、そういう状況で攻め込んだわけじゃないんです。
歴史家プルタルコスも『英雄伝』に書いているとおり、それは一軍の将としてはありえない、「狂気の行動」でした。
一国の王が最前線で戦ってヤリが命中するって、アレクサンドロスは前のめりでイイですね。惚れます。
狂気の行動力をもった人が、歴史をつくっていく。何かに夢中になって、がむしゃらに行動した人が道を切り開いていく。
それを身をもって証明したのが、アレクサンドロス大王の生き方だったんですね。
つづく。