アレクサンドロス大王(9)狂気の行動力

アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)のことを、ゆるゆると書いています。

前回のつづきです。

アレクサンドロス大王は率先して川を渡りました。油断すると体をもっていかれそうになります。

乱戦

向こう岸には敵兵が待ちかまえています。

なんとか向こう岸にたどりついても、足元は滑りやすく、味方は混乱しています。

敵のヤリが命中

アレクサンドロス大王は目立つかっこうをしていたので、たちまち敵に狙われました。

このとき、敵のヤリが飛んできて、アレクサンドロスの胸甲のつぎ目に命中しました。

アレクサンドロス大王

さいわい、アレクサンドロスに怪我はありませんでした。

狂気の行動力

乱戦です。夢中です。

なにがなんでもという気持ちだけが頼りです。

かならず勝てるとか、万全の準備ができているとか、そういう状況で攻め込んだわけじゃないんです。

歴史家プルタルコスも『英雄伝』に書いているとおり、それは一軍の将としてはありえない、「狂気の行動」でした。

一国の王が最前線で戦ってヤリが命中するって、アレクサンドロスは前のめりでイイですね。惚れます。

狂気の行動力をもった人が、歴史をつくっていく。何かに夢中になって、がむしゃらに行動した人が道を切り開いていく。

それを身をもって証明したのが、アレクサンドロス大王の生き方だったんですね。

つづく

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