アレクサンドロス大王(8)夢中で無謀な決断

アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)のことを、ゆるゆると書いています。

前回、王室の財産を仲間に分配したアレクサンドロス大王は、いよいよ遠征に出発しました。

川を渡る

敵の領地に攻め入るには、グラニコス川を渡らなければなりません。

でも、それはとても難しいことでした。

川の深さや、対岸のけわしさ、敵の抵抗などを考えると、とても無理です。

言い伝え

しかも、今月はアレクサンドロス大王にとって縁起のわるい月でした。

「マケドニア王は軍を進めてはならない」といわれている月でした。

アレクサンドロス大王は、マケドニア王です。軍を進めてはならないんです。

そんなの無視

アレクサンドロス大王は、そんな言い伝えは気にしませんでした。

「もう夜遅いからやめておこう」という仲間の忠告も無視して、川を渡りはじめました。

アレクサンドロス大王

良い占いだけ信じる

以前、アレクサンドロスは巫女に良い占いをされて喜びました。

アレクサンドロスは占い全般を信じるのではなく、自分にとって良い占いを信じるんです。

自分の行く手をさえぎる占いや迷信は、踏みつぶして前に進みます。

夢中

すごいパワーですね。

攻めの姿勢。というよりは、やりたいこと、やると決めたことに無我夢中といった感じです。

でも、はなから難しい戦い。

この渡河には無理がありました。

つづく

タイトルとURLをコピーしました