アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)のことを、ゆるゆると書いています。
前回、王室の財産を仲間に分配したアレクサンドロス大王は、いよいよ遠征に出発しました。
川を渡る
敵の領地に攻め入るには、グラニコス川を渡らなければなりません。
でも、それはとても難しいことでした。
川の深さや、対岸のけわしさ、敵の抵抗などを考えると、とても無理です。
言い伝え
しかも、今月はアレクサンドロス大王にとって縁起のわるい月でした。
「マケドニア王は軍を進めてはならない」といわれている月でした。
アレクサンドロス大王は、マケドニア王です。軍を進めてはならないんです。
そんなの無視
アレクサンドロス大王は、そんな言い伝えは気にしませんでした。
「もう夜遅いからやめておこう」という仲間の忠告も無視して、川を渡りはじめました。
良い占いだけ信じる
以前、アレクサンドロスは巫女に良い占いをされて喜びました。
アレクサンドロスは占い全般を信じるのではなく、自分にとって良い占いを信じるんです。
自分の行く手をさえぎる占いや迷信は、踏みつぶして前に進みます。
夢中
すごいパワーですね。
攻めの姿勢。というよりは、やりたいこと、やると決めたことに無我夢中といった感じです。
でも、はなから難しい戦い。
この渡河には無理がありました。
つづく。