アレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)について、ゆるゆる書いています。
アレクサンドロス大王には家庭教師がついていました。
有名な学者、アリストテレスです。
↑らくがきのメガネが現代っぽいですが、ご愛嬌ということでご容赦ください。
アリストテレスの秘伝
アレクサンドロスは、アリストテレス先生から倫理学、政治学などを教わりました。
そのほか、哲学者たちが「秘伝」や「口伝」としている内容も教えてもらっていたようです。
秘伝の公開
こんな話があります。
アレクサンドロスが青年となってアジア遠征に出かけた頃のことです。
アリストテレス先生は「秘伝」を一般に公開する本を書きました。
そのほうが人類の進歩のためだと思ったのでしょうね。
それを知ってアレクサンドロスは残念がりました。
そして、恩師にこんな手紙を書いています。
「アリストテレス先生、秘伝を公開するのはよくないと思います」
「だって先生、ぼくが教わった秘伝がみんなのものになれば、ぼくはどうやって他の人々とちがう存在でいられるでしょう」
と、嘆いたんです。
みんなと違う存在
ぼくらからすると、青年王としてアジア遠征に出かけて輝かしい活躍(という名の征服)をしているアレクサンドロスは、十分ほかのみんなとは違う存在です。
仮に、まだそれほど戦果をあげていない時期だったとしても、王として遠征に出かけている時点でほかの人々とはちがう存在です。権力者です。
でもアレクサンドロスは、それでは満足しなかったようです。
権力よりも知識が欲しい
恩師アリストテレスへの手紙にこう書いています。
「先生、ぼくは権力によってではなく、最高の知識によって、ほかの人から抜きん出た存在になりたいんです」
アレクサンドロスは「力」ではなく「学問」を尊ぶ人だった、とも取れますし、「権力」だけでなく「知識」も独り占めしたがる男だった、とも取れます。
以上、つれづれなるままにアレクサンドロス大王でした。
つづきはコチラです。