あーりーです。
痔で手術・入院したときの体験談を書いています。
痔でお悩みの方のちょっとした参考になれば幸いです。
では…
前回のつづきです。
翌日も痛い
地獄の一日から、一夜明けました。
きのうほどの痛みはなくなりました。
でも、痛いことに変わりはありません。
思えば、K病院ではつねにお尻が痛かったです。
これがのちに移転したI病院になると、ほとんど痛みがなかったので不思議です。
おなじ痔のおなじ手術、おなじ治療なのに、K病院では痛くて、I病院では痛くない。
病院によってこんなにも違うんですね。
痔ろうの手術のあと
痔ろうの手術というのは、肛門のとなりにもうひとつ穴をあけて患部をほじくり出すみたいなことをするんです。
手術で開けた穴(トンネルみたいなもの)は、回復とともにだんだん埋まっていきます。でも、ちゃんと埋まるまでが大変なんです。
穴の入り口だけが先にくっついてしまうと、それがフタのようになって、中に空洞ができてしまいます。
それだと非常にまずいんだそうです。
理想的なのは、穴の奥のほうから、だんだん穴が浅くなるような形で順序良く回復することです。
手術で出来た穴にガーゼをつめる
そうなるために何をするかというと…
穴にガーゼを詰めるんです。
ガーゼを詰めることで、穴の入り口がくっつくのをふせぎます。
すると、穴の奥のほうから肉が盛り上がって(回復して)、トンネルが埋まっていきます。
1日に数回ガーゼを取りかえる
ぼくは手術のあと、1日に3~4回、ガーゼを取り替えました。これが毎日です。来る日も来る日も。
ガーゼを傷口に突っ込むときも抜くときも、尋常じゃない痛さでした。
ガーゼをつめるときも引っ張り出すときも痛い
突っ込むときは、なんか棒みたいなものでグイグイ押し込んでいたようです。痛かったです。
抜くときはピンセットみたいなもので引っ張り出していました。これも痛かった。
なにせ、生身の患部にガーゼを突っ込んでいたわけですから、血がこびりついて、ガーゼが肉の内壁にくっついてるんですよね。
それをムリヤリ引っ張り出すんです。
痛いです。
毎日が憂鬱
毎日毎日、憂鬱でした。こればっかりは「イヤだから、や~めた」とできません。
痛いのは自分の体です。
自分の体をやめることはできません。
毎日拷問のようでした。
拷問は白状したら終わるかも知れませんが、ぼくは白状する秘密を持っていません。
拷問はずっと続きます。
竜馬がゆく
当時、ぼくは司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』を読んでいました。
それが心の支えでした。
「こんなことでビビッてたら志士に笑われる」と思ってがんばりました。
そんなことを本気で思うなんてバカみたいと思われるかも知れませんが、本気でした。
本気でそう思うしか、毎日かならずやってくる激痛に耐えるすべはありませんでした。
武市半平太なんて、自分の腹を3回もえぐって切腹しましたから、それに比べれば楽なものだと思ったんです。
K病院では、ほかにもいろんな(二度としたくない)体験をしました。
つづく。
つづきはコチラ⇒ 痔の手術のあと 座薬を入れる穴がちがう