2016年はチョコレート革命の年になるそうです。今までにないスタイルのチョコレートが広まってきているみたいですよ。
それがブロンドチョコレートとビーントゥバーです。
ブロンドチョコレートとは
チョコレートの種類はこれまで、普通のチョコ、ミルクチョコ、ホワイトチョコの3種類でした。そこに第4のチョコ、ブロンドチョコレートが登場です。見た目がブロンド、黄金色をしています。
キャラメルのような強い甘みが口に広がって、最後はかすかな塩味で引き締める。そういう味わいです。
失敗から偶然生まれたチョコ
2月13日放送の『ズームインサタデー』によると、このチョコレートは作っているときの失敗から偶然生まれたチョコレートなんだそうです。フランスのチョコレート会社ヴァローナでの話です。
2008年。チョコレート職人のフレデリック・ボウさんが、ホワイトチョコレートを加工していたときのことです。
溶かしたホワイトチョコを高温のまま置いておいたところ、チョコレートがブロンド色に変色してしまって、はじめは「失敗作だ」と思ったのですが、食べてみると美味しいので、そこにバターを加えてブロンドチョコレートが生まれたといいます。
ビーントゥバーとは
ニューヨークで生まれた新しいチョコレートショップのスタイルです。さっきのブロンドチョコレートはチョコレートの種類でしたが、こちらは食べ方(売り方?)になります。
焙煎から板チョコまでの工程を店内で
ビーンはカカオ豆、バーは板チョコを意味します。ビーントゥバーとは、カカオ豆を自家焙煎して板チョコをつくるところまでの作業をすべてお店の中で行うスタイルです。カカオの本来の香りを大切にしながら作れるそうです。
チョコレート店の新しい定番スタイル
ビーントゥバー・スタイルのお店がここ数年で次々とオープンしているといいます。東京世田谷のショコル、神奈川県横浜市のバニラビーンズなど。東京台東区のダンデライオンチョコレートにはカフェも併設しています。
チョコを試食してから買える
ビーントゥバーのだいご味は、できたてのチョコレートを食べ比べできることです。ビーントゥバーのほとんどが、試食をしてから好みのチョコを購入できるスタイルなんです。たとえばお店によって、ガーナ、タンザニア、ハイチなど、それぞれの国のカカオ豆だけを使って作ったチョコレートを食べ比べて選ぶことができたりします。
細分化・専門化
チョコレートの世界も、あたらしい種類が生まれたり、新しい売り方・買い方が生まれたりと、お客さんの好みにあわせて多様化していますね。
多様化で思い出すのが(話が少し飛びますけど)テレビに出ている「食べるプロ」の方々です。フードファイターではなく、評論家のほうです。
以前からラーメンを食べる専門家はいましたけど、最近はアイスクリームの専門家も活躍されています。ただの食通ではなく、ジャンルをしぼった食通です。
そのほか、食のジャンルに限らず、いろんな専門化の方々がタレント並みにキャラを立てて活躍しています。なんにしても細分化や専門化がすすんでいるんですね。そんなことをふと思いました。おしまい。