マイナス金利政策で円高になる理由

ぼくは恥ずかしながら世の中のことをよく知りません。ブログの更新がてらちょっと勉強をしてみようと思います。経済についてです。

ふつうの金利

ふつうは銀行にお金をあずけると、利子がついてお金が増えます。これが金利です。

マイナス金利

銀行にお金をあずけると、お金が減る。これがマイナス金利です。

ぼくらの預金は減らない

じゃあ、ぼくらが銀行にお金をあずけていると、お金がどんどん減っていくのかっていうと、どうもそういうわけじゃないみたいです。もしそうなら、もっと大騒ぎですよね。

銀行と日銀

マイナス金利は、銀行と日銀(日本銀行)のあいだでの話です。

日銀とは

日銀とは、銀行の親分のような銀行ですよね。

銀行は日銀にお金を預ける

銀行は、日銀にお金を預けることがあります。ふつうはそのお金に利子がつきます。すると銀行はちょっと儲かります。

マイナス金利だと銀行は損をする

でも、マイナス金利だと利子がつきません。むしろ引かれます。

銀行が日銀にお金を預けると、お金が減ります。手数料などの形でお金が差し引かれるんです。これがマイナス金利の正体です。

銀行は日銀にお金を預けなくなる

お金が減るのなら、銀行は日銀にお金をあずけなくなります。あたりまえですね。お金の行き場がなくなります。「そのまま銀行が持っていればいい!」と思うかもしれませんが、銀行のしごとはお金をどこかに貸したり投資したりしてお金を増やすことです。

じゃあ、どこに投資するか?

企業は元気がない

本当ならどこか元気のいい企業に投資したり、お金を貸したりして、お金を増やせばいいのかも知れません。でも企業は元気がありません。

とりあえず国債

そこで銀行はとりあえず国債を買います。無難です。国債を買うということは、日本にお金を貸す、日本に投資するようなものです。企業よりはまあいいか、という。

国債もマイナス金利

きょうニュースではじめて知ったんですけど、国債もマイナス金利なんだそうですね。

つまり、ふつうは国債を買うとたとえば10年後にはちょっと増えて戻ってきますが、マイナス金利だと10年後にはちょっと減って戻ってきます。

マイナスなのに、なぜ銀行は国債を買うのか?

10年後にちょっと減ってお金が戻ってくると、損をします。それなのになぜ銀行は国債を買うのか? 10年たつ前に売ろうと思っているからです。

日銀が国債をたくさん買っている

いま日銀が国債をたくさん買っているそうです。たくさん買う人がいると、ものの値段は上がります。国債の値段も上がります。

高いうちに売る作戦

日銀が国債をたくさん買っているおかげで、国債は値上がりが期待できる人気商品になっています。銀行は国債を買って、値上がりしたイイ感じの頃に売ろうと思っているんだそうです。

満期まで待たない

10年たてばマイナス金利で損をするけど、その前に売ってしまえば、儲かるという計算です。

満期(償還というそうです)まで待たずに売るわけです。どこに売るかというと、最終的には日銀に売るみたいですよ。

国債の人気が高まると円高になる

国債を買うとは、円を買うことなんだそうです。つまり国債を買う人が増えると、円の価値もたかまって、円高にります。

マイナス金利⇒円高

というわけで、マイナス金利だと、円高になるんですね。

以上、経済ど素人のぼくがマイナス金利から円高までの流れをなんとかメモしてみたの巻でした。

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