のび太はぐうたら三昧の生活をつづけながら、なかなかイイ未来を手に入れたのはなぜなんでしょう。なぜ「ダメのび太」が夢を叶えられたのか、という本です。
のび太がしあわせな人生を手に入れた秘訣
それは、
- 心配なことは考えない。
- 「かっこいい自分」を想像する。
- でも、現実ではかっこつけない。
- 自分の夢でまわりを感動させる。
です。
のび太はクラスで一番の美女と結婚しました。映画になると、いつも大活躍をしてかっこいいです。困ったことがあると、かならず誰かが助けてくれます。
のび太は生き方上手
本書の著者で「ドラえもん学」を研究している、富山大学名誉教授・横山泰行さんは言います。
なにもかもうまくいっていない子という印象の、「ダメのび太」ですが(中略)、のび太という男の子は、じつは想像以上に人生を上手に歩んでいるのではないか
のび太の日常は一見すると失敗の連続です。勉強や運動は苦手です。ドジでのろまです。ママや先生からはいつも叱られています。
でも、見放されたことは一度もありません。
のび太は生き方のポイントを押さえている
ジャイアンやスネ夫も、のび太を大切な仲間として認めています。映画では、仲間に信頼され、大切にされ、ときにはドラえもんに代わってメンバーの中心となって活躍します。未来では念願かなって、しずかちゃんと結婚します。
のび太は人生の重要なポイントでは着実に夢を叶えています。
カッコ良さもカッコ悪さもふくめてのび太
ぼくらはドラえもんを見ながら成長しました。
のび太のドジっぷりを知っています。誰にも負けない射撃の腕前や、あやとりの才能も知っています。ドラえもんが未来に帰ってしまったあと、一人でジャイアンに立ち向かった覚悟を知っています。(ボコボコにされていましたが。)
ぼくたちは、のび太のカッコいいところもカッコ悪いところも知っています。
のび太という癒し
のび太はどこか憎めません。ぼくらは知らず知らずのうちに、心のどこかで「のび太」という存在に癒されながら大人になってきました。
人を癒せるような存在だからこそ、のび太は夢を叶えてしあわせになれたんですね。
のび太という生き方
むだに頑張らない、無理しない、強がらない。「のび太」という生きかたには、見習うところがいっぱいありますね。