百人一首をゆる~く現代語訳しています。
前回はNo.6~10の歌でした。
今回はNo.11~15までの歌を載せています。
ゆる訳 百人一首
11.わたの原 八十島かけて こぎいでぬと 人には告げよ あまのつり舟(参議篁)
【訳】そこの釣り舟の人、ちょっと伝言をお願いします。「おれの船は広大な海のずっと向こうにある島々を目指して進んでるぜ~!」と、都会に残してきた僕の恋人に伝えてください。
12.天つ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ をとめの姿 しばしとどめむ(僧正遍昭)
【訳】ねぇ、風さん。天女が「もう帰る」と言っています。そこでお願いです。風さんの力で、天につながる雲の道をピューっと吹いて、通行止めにしてください。そうすれば、天女はもう少しぼくと一緒にいてくれますから。
13.筑波嶺の 峰よりおつる みなの川 こひぞつもりて 淵となりぬる(陽成院)
【訳】みなの川っていう川が筑波山から流れてるんだけど、それって当然、水かさが増すにつれて深くなるよね。それと同じで、おれの恋心も時間がたつほど深まって、おぼれちゃうのさ。ちなみに「みなの川」は「男女の川」っていう意味とかかってるの、ポイントね。
14.みちのくの しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに(河原左大臣)
【訳】葉っぱを布にグリグリ~ってやって、ねじれ模様をつけるテクニックが、東北地方にあるんだ。その模様みたいに、おれの心は乱れてる。誰のせいだと思う? きみのせいさ。
15.君がため 春の野にいでて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ(光孝天皇)
【訳】あなたのために、春の野原で若菜を摘みました。ぼくの袖に、雪がはらはらと降りかかりました。まるで二人の愛を祝福してるような雪でした。
このつづきは、百人一首の現代語訳No.16~20をご覧ください。読んでくださってありがとうございます。