百人一首 現代語訳 No.1~5

百人一首をゆるく現代語訳してみました。

ゆる訳 百人一首

1.秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露に濡れつつ(天智天皇)

【訳】秋です。稲刈りにつかう小屋がボロボロだと、袖が夜露に濡れるものです。そんなふうに、今ぼくの袖も、涙に濡れています。あなたに飽き(秋)られてしまって。

 

2.春すぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山(持統天皇)

【訳】いやぁ~、春が過ぎて早くも夏ですよ! 毎年、あの神聖な香具山では、夏が来ると白い衣を干す習慣があるといいます。今年も、もう干してあるらしいですよ。早いもんですな~。

 

3.あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む (柿本人麻呂)

【訳】山鳥って、夜は恋人と別々に寝るんだってさ。長い尾を垂らして。なんか寂しそうだよね。おれも今夜は寂しいな…。山鳥の尾みたいな、長い夜になりそうだよ。

 

4.田子の浦に うちいでて見れば 白妙の 富士の高嶺に雪はふりつつ(山部赤人)

【訳】どうしようもなく寂しくて、たまらず田子の浦に行きました。そしたら、果てしない冬景色の中、富士山のてっぺんに雪が積もっていました。なんだか、もっと寂しくなりました…。

 

5.奥山に もみぢふみわけ なく鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき(猿丸大夫)

【訳】山の奥には、紅葉がたくさん散っている。鹿がそれを踏み歩きながら、鳴いている。秋だね。切ないね。

このつづき、No.6~10の歌はこちらをご覧ください。

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