豊臣秀吉のゆるい伝記 第26話 鳥取城を攻略

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秀吉が思いついた策とは……

兵士「どんな失敗を思いついたんですか?」

秀吉「あんねぇ、敵に親切にするの」

兵士「親切って、たとえば?」

秀吉「やっぱさ、戦争って金かかるしょ」

兵士「はい」

秀吉「敵も軍資金の調達に必死だと思うんだよね」

兵士「でしょうねぇ」

秀吉「だから、おれがあっさりお金をあげるの」

兵士「敵にお金をあげちゃうんですか?」

秀吉「うん。そしたら敵、ウハウハでしょ」

兵士「でもこっちが困りますよ」

秀吉「いいの。負けるためにやるんだから」

兵士「そんな……」

秀吉「さっそく作戦開始~♪」

秀吉は商人に変装して敵の兵士のところへ行った。

敵1「む。あやしいやつ。とまれ!」

秀吉「どーも」

敵1「何者だ」

秀吉「商人っすよ、商人」

敵1「商人?」

秀吉「はい。その証拠にほら、お金もってます、いっぱい」

敵1「おお~。大金だな」

秀吉「よかったら、あげますけど」

敵1「えっ。なんで?」

秀吉「なんでって、べつに。とにかくあげますよ」

敵1「ホントにいいの?」

秀吉「いいですよ」

敵1「だってコレすごい大金だよ。米100俵は買えるよ」

秀吉「買えますね」

敵1「どうしてもっていうんなら、もらっちゃうけど」

秀吉「はい、あげます。どうぞ」

敵1「なんか、悪いねぇ」

秀吉は敵に大金をわたした。

秀吉「では、僕はこれで。さよなら」

敵1「あ、待って」

秀吉「はい?」

敵1「一応、お礼をうけとってよ。ほんの気持ちだけど」

秀吉「お礼って、なんですか?」

敵1「うちの城のありったけの米。10俵しかないけどね。ふふ」

秀吉「いいんですか、もらっちゃって?」

敵1「いいよ。どうせ君からもらったお金で100俵買えるし」

秀吉「じゃ、お言葉に甘えて」

秀吉は敵から米をうけとった。

その夜。

ここは敵の城。

敵1と敵2の会話。

敵2「あれ~、おっかしいなぁ~」

敵1「どした?」

敵2「ここにあった米、知らん?」

敵1「ああ、米ね、商人にあげた」

敵2「はぁ? ぜんぶ?」

敵1「ぜんぶ」

敵2「やばいじゃん。おれら、喰うものないじゃん!」

敵1「大丈夫。そのかわりに大金をもらったから。ほら、これ」

敵2「おお~。すごい。それだけあれば米100俵は買えるぞ」

敵1「さっそく買いにいこう」

敵2「うん」

敵1「……」

敵2「……」

敵1「そういえばこの城、秀吉にぐるっと包囲されてたんだね」

敵2「……うん」

敵1「米、買いにいけないね」

敵2「う、うん」

敵1「おなかすいた……」

敵2「おれも」

敵1「じゃ、降参しちゃおうか」

敵2「そうだね」

西暦1581年10月。

秀吉の頭脳的な兵糧攻めによって、鳥取城は陥落した。

秀吉の評価がまた高まった。

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