名著『道は開ける』感想 心配に押しつぶされないために

読書の感想:一般

あーりーです。

久しぶりにデール・カーネギーの『道は開ける』を読んでいます。

 

たくさんマーカーが引いてあります。でも、ほとんどの文章を覚えていません。すごくいい言葉なのに。マーカーが引いてあるっていうことは、絶対に一度は読んでいる文章なのに。覚えていません。はじめて読んだときみたいに新鮮に読めます。

 


道は開ける 新装版

 

よく、受験勉強ではマーカーを引いても意味がないといいます。あれと同じで、ぼくはマーカーを引いて読んだ気になっているだけだったのかもです。

マーカーの部分を読み返してみると、どれも自分の心にしっくりきます。自分で線を引いた部分だから当たり前ですよね。

人生は砂時計 一度に一粒の仕事

ぼくは心配性で、いろんな心配を抱え込んで疲れてしまうところがあります。

きょう久しぶりに『道は開ける』を読んで、まず印象に残ったのが、砂時計です。

人生を砂時計と考える。

 

 

砂時計を壊さないためには、君や僕が余計な手出しをせずに、砂の一粒一粒がくびれた箇所を通過するままにしておくほうがいい。

『道は開ける』より

 

 

毎日、やるべき仕事は山ほどあるけど、ぼくらは一度にひとつのことしかできない。

砂時計の砂がくびれた部分を通過していくみたいに、確実に一つひとつ片付けていくしかない。

一度に一粒の仕事。

きょう一日 就寝までの時間を生きる

やることがいろいろあっても、一つ一つ区切って考える。目の前の仕事を一つ一つやる。きょう一日の区切りで生きる。

 

 

ずーっと頑張ることは無理でも、小さな区切りを頑張ることはできます。

大きな荷物も、小分けにすると運びやすくなる。そんな感じですね。

今日は今日の荷物を運ぶ

オスラー博士(←知らない人)がエール大学の学生たちに語った言葉として、つぎの内容が紹介されていました。

 

 

昨日の荷物に加えて、明日の荷物まで今日のうちに背負うとしたら、どんなに強い人でもつまずいてしまうでしょう。

 

 

エネルギーの消耗、心痛、神経衰弱は、未来のことを気遣うのが一因だと言います。

この言葉を聞いて感じたのは、つまずいてしまう人の中には、弱いからつまずくのではなく、荷物の運び方を知らないだけの人もいるんじゃないか、ということです。

ぼくは心が弱いですが、それでも荷物の運び方を知ることで、少しはマシになるのかもと思いました。

明日を心配しない 昨日を引きずらない

ここで思い出したのが、中国の古典『菜根譚』(さいこんたん)です。

『菜根譚』には、「始まる前に心配しない、終わったあとは引きずらない」という意味のことが書かれています。

 

 

本書『道は開ける』でも触れられていますが、キリストも「明日のことを思い悩むな」と言う言葉を残しているそうです。

明日のことは配慮すべきではあるけど、思い悩んで心配することはない。

 

 

「一度に一粒の仕事」

この言葉がきょうの収穫です。

 

 

荷物を小分けにして運ぶ。昨日の荷物は忘れる。明日の荷物は心配しない。その瞬間、その瞬間、目の前にある小さな荷物を一つずつ運ぶ。

そう心がけていきたいです。

タイトルとURLをコピーしました