まんがで読破 スタンダール「赤と黒」の感想

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あーりーです。

『まんがで読破 赤と黒』を読み終えました。

思ったよりもずっとおもしろかった!(←失礼)

赤と黒 ─まんがで読破─
赤と黒 ─まんがで読破─

スタンダールの小説『赤と黒』をまんがにしたものです。

名作文学をまんがにすると、大抵どこかぎこちなくて、物語そのものよりも、ぎこちなさのほうが目立ってしまう印象ってありませんか?

正直に言うと、この『赤と黒』もそんな感じなんだろうな、という先入観をもって読み始めました。(おいおい)

でも、そんなことなかった。

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感動した

はやくつづきが読みたい!と思ったし、最後は感動しました。

さすがスタンダール。さすが『赤と黒』。

名作をちゃんとまんがにするスゴさ

感動できたのは、原作の良さを損なわないようにまんがにしてくれた人たちの努力のたまものなんでしょうね。すばらしい原作を、ちゃんとまんがにしてくれた人たちに感謝です。

『赤と黒』ってどんな話?

このまんがの原作は、スタンダールの小説『赤と黒』です。

野心家の青年が出世をめざす話です。

赤と黒の意味は?

赤は軍服の色。

黒は司祭の服の色です。

つまり、赤は「軍事」の世界を意味して、黒は「宗教」の世界をあらわしています。

ナポレオンにあこがれて

主人公のジュリアン・ソレルは下級階級の出身です。

彼は、おなじく下級階級の出身から世界の頂点に立ったナポレオンを尊敬しています。

ナポレオンは地位も財産もない無名の青年でした。それが自らの努力と情熱で世界の頂点に立った。人は、生まれや階級では決まらないということを示してくれた。

ジュリアンは、ナポレオンに強烈にあこがれます。

ナポレオンが赤の世界でやったことを、自分は黒の世界でやる

ナポレオンは軍事(赤の世界)で出世しました。

でも今や時代は変わり、赤の世界で出世することは難しくなっています。

そこでジュリアン・ソレルは、宗教の道(黒の世界)で出世しようと考えます。

司祭になれば、生まれに関係なくやり方次第で頂点に立てると思ったからです。

ナポレオンが赤の世界でやったことを、自分は黒の世界でやってみせる!

というわけです。

ジュリアンの旺盛な出世欲にツッコみ

主人公のジュリアン・ソレルは、出世を渇望しています。

人は生まれや財産に関係なく輝ける!というナポレオンの生き方を心の支えにして、執拗なまでに出世にこだわります。

まんがを読みながら、はじめはジュリアンのあまりにもあからさまな出世欲に、自然と心の中でツッコみを入れていました。

そんなに出世にこだわらなくても、人が輝ける道はいっぱいあるよ、って。

でも…

だれでも何かにこだわっている

ふと思えば、だれでも(もちろんぼくも)なにかにこだわって生きているんですよね。

出世にこだわったり、知識にこだわったり、自由にこだわったり…

愛にこだわったり、クリエイティブであることにこだわったり、権力にこだわったり…

礼儀にこだわったり、ありのままにこだわったり、ほかと違う自分でいることにこだわったり、自分の時間を大切にすることにこだわったり…

その他いろいろ。

みんなそれぞれ大切にしているものがある。

それと同じで、ジュリアンにとっては出世が大切なものだった。そういうことですね。

まっすぐにぶつかっていくエネルギー

ジュリアンには、夢に向かってまっすぐぶつかっていくエネルギーがあります。

目標に向かってまい進する姿は、見ていて気持ちがいいです。勇気がもらえます。

と、同時に…

そのエネルギーが空回りして、ジュリアンが紆余曲折するのも物語の見どころです。

最後は感動

はじめにも書いたとおり、最後は感動しました。

名作小説をまんがにするのはすごく難しいと思います。

そんな中で、ちゃんと物語の感動が感じられるような終わり方になっているのが、読者としてはとってもありがたいです。

このまんがを作ってくれたみなさんに、あらためて感謝です。

赤と黒 ─まんがで読破─

まんがで読破シリーズ

まんがで読破シリーズは他にも感想を書いているので、よかったらご覧ください。

「まんがで読破 ドグラ・マグラ」の感想
「まんがで読破 ブッダのことば(スッタニパータ)」の感想

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